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2025.07.18

高齢ドライバー向け運転診断システム「ドラみる」の第2期実証実験を豊田市で開始【デンソー】

2025年7月7日

  

  

高齢ドライバー向け運転診断システム「ドラみる」の第2期実証実験を豊田市で開始

  

  

株式会社デンソー(以下、デンソー)は、愛知県豊田市(以下、豊田市)や参画企業らとともに、高齢ドライバー向け運転診断システム「ドラみる」について、第2期実証実験を豊田市で実施します。ドライブレコーダーから収集した映像等をAIで分析し、安全運転のためのアドバイスを行う運転診断システムを活用し、高齢者の事故リスク低減を効果的に実現する方法を検証します。期間は、2025年8月から2025年12月頃までを予定しています。なお、本実証実験は、豊田市の交通死亡事故ゼロを目指した官民連携事業「ジコゼロ大作戦」の一環として実施するものです。

  

運転診断システム「ドラみる」について

2022年12月から2025年3月にかけて実施した第1期実証実験*1では、デンソーが開発した運転診断システム「ドラみる」を活用し、ドライブレコーダー内に記録された運転中の車内外カメラ映像や、車載センサーによるデータを使用し、クラウドでAI解析を毎月行いました。その結果をもとに運転を振り返り、ドライバーにフィードバックすることで、一時不停止件数が減少するなど、事故リスクにつながる運転行動が改善する効果が見られました。また、急制動などのイベント起因のデータだけではない常時データの分析を行うことで、高齢ドライバーの運転の特徴を把握することができました。

第2期実証実験では、当社グループ会社である株式会社デンソーテン製の通信型ドライブレコーダーを活用した安全運転管理テレマティクスサービス「Offseg*2」をベースに開発した、新「ドラみる」を導入します。これにより、第1期実証実験で得られた知見をもとに改良したクラウドAI*3と、通信型ドライブレコーダー内のエッジAI*4を組み合わせることで、効率的に危ない運転シーンを抽出できるようになります。また、第1期実証実験の参加者へのヒアリング結果を反映し、月次の運転アドバイスの提供に加え、日々の危ない運転シーンを動画で振り返る機能など、新しいユーザインターフェースにより、今まで以上に具体的で分かりやすい運転アドバイスを実現します。

  

  

  

本実証実験の期間と概要

期間:2025年8月~12月頃を予定
概要:参加ドライバーは、自車に4カ月間程度ドライブレコーダーを取り付けて運転し、車内外の運転データを記録します。AIが映像を解析し、スマートフォンやパソコン上で表示可能なWebアプリケーションなどを介してドライバーに運転診断結果・アドバイスを提供します。

  

本実証実験の参画企業の主な役割

株式会社デンソー:運転診断システム「ドラみる」の構築・運用
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金:プロジェクト全体の企画・運営(実証主体)
東京海上日動火災保険株式会社:運転結果フィードバックに関するデータ解析結果の検証支援
豊田市:「ジコゼロ大作戦」の一環としての実証実験遂行、市民参加に向けた環境の整備

デンソーは、本実証実験を通じて高齢ドライバーが安全に運転するための仕組みづくりに貢献するとともに、交通事故死亡者ゼロの実現を目指していきます。

  

*1 第1期実証実験: トヨタ・モビリティ基金、デンソー、東京海上日動火災保険、東京大学、 ドライブレコーダーAI解析技術を活用した 高齢者安全運転支援の実証実験を豊田市で実施 | ニュースルーム | ニュース | DENSO - 株式会社デンソー / Crafting the Core /
*2 Offseg:株式会社デンソーテンの登録商標です。通信型ドライブレコーダーを活用した法人車両向け安全運転管理テレマティクスサービスを指します。
*3 エッジAI:ドライブレコーダーなど端末内でデータを処理するAI(人工知能)を指します。
*4 クラウドAI:ドライブレコーダーなど端末で取得したデータをアップロードし、クラウド側でデータを処理するAI(人工知能)を指します。

  

  

  

  

  

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