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2025.06.27
ボルボ・カーズ、SSABとリサイクルスチール供給契約を締結
2025年6月12日
ボルボ・カーズ、SSABとリサイクルスチール供給契約を締結
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ボルボ・カーズは、スウェーデンの鉄鋼メーカーSSABと、2025年から開始される、高品質なリサイクル・ニアゼロエミッション・スチールの供給に関する新たな契約を締結しました。ボルボ・カーズは、SSABと量産モデル向けのリサイクル・ニアゼロエミッション・スチールの供給契約を結んだ最初の自動車メーカーです。
この契約は、両社の長期的パートナーシップを拡大するものであり、よりサステナブルなスチールへの移行において先駆的な役割を果たすことを目的としています。
リサイクル・ニアゼロエミッション・スチールの購入に加え、ボルボ・カーズは、循環型ビジネスを実現するという目標に向け、スクラップスチールの販売も進めています。これにより、ボルボ・カーズはクローズドループ・システムの中で、既存の素材をより良い状態で、できる限り長く活用することが可能になります。
ボルボ・カーズの製造・サプライチェーンの最高責任者であるフランチェスカ・ガンボーニは、「私たちの生産工程におけるCO2排出の最大の要因のひとつは、車両の製造に使用するスチールであり、新車1台あたりにおける材料関連の排出量の平均25%を占めています。私たちは2040年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成することを目指しており、スチール関連の排出量の削減は、その目標達成に大きく貢献すると考えています」と述べています。
このリサイクルスチールは、今後発売予定のEVのSUV「EX60」の特定の部品をはじめ、次世代プラットフォームSPA3をベースとした他の車種にも使用されます。重要なのは、このリサイクルスチールが、強度と耐久性という点で、プライマリースチールと同等の安全要件を満たしていることです。
SSABのクローズループ・システムは、スクラップスチールをリサイクルすることでCO2排出量を大幅に削減し、素材と天然資源をより長く有効活用できます。ヨーロッパにおいて従来の方法で生産されるスチールと比較すると、SSABのリサイクルスチールは、自社の製造工程におけるCO2排出量をほぼ100%削減し、素材のほぼ100%がリサイクル由来です。
フランチェスカ・ガンボーニは、「スチールは、私たちの製品の安全性、強度、耐久性を確保するための重要な素材であるとともに、二酸化炭素排出量の大きな要因になっていました。この契約を結ぶことで、私たちは環境への影響を軽減し、サプライヤー・ネットワーク全体でリサイクル素材の活用に対する意識を高めることへの重要な一歩を踏み出します」と続けています。
ボルボ・カーズは完全な電動化の未来にコミットしており、2040年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成するという高い目標を掲げています。2030年までに、バリューチェーン全体でCO2排出量を継続的に削減することで、2018年を基準として車1台あたりのCO2排出量を65~75%削減することを目指しています。
SSABとの契約は、こうした取り組みの一例です。また、ボルボ・カーズの循環型ビジネスへの取り組みを後押しするものであり、2030年までに車両全体で平均30%のリサイクル素材を使用し、2030年以降に発売される新型モデルではリサイクル素材またはバイオベース素材を少なくとも35%使用することを目指しています。
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2024年のボルボ・カーズ
2024年通年で、ボルボ・カー・グループは、270億SEKの記録的な営業利益を計上しました。2024年の売上高は過去最高の4,002億SEK、世界販売台数は過去最高の763,389台に達しました。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に設立された高級自動車ブランドの一つであり、100カ国以上のお客様に販売されています。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」のティッカーで取引されています。
For life。ボルボ・カーズは、お客様にパーソナルで持続可能かつ安全な方法で、「Freedom to Move(移動する自由)」を提供することを目指しています。これは、完全なEVメーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標のもと、二酸化炭素排出量を継続的に削減するというコミットメントに反映されています。
2024年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約42,600人です。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理部門は主にスウェーデンのイェーテボリにあります。生産工場は、イェーテボリ、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ(米国)、成都、大慶、台州(中国)に所在しています。また、イェーテボリ、上海(中国)には研究開発およびデザインセンターがあります。
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