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2025.05.30
セレンス、LLM ベースのハイブリッドなプラットフォーム「Cerence xUI」を発表、 全面的エージェント型の車内エクスペリエンスを向上
2025年3月31日
セレンス、LLM ベースのハイブリッドなプラットフォーム「Cerence xUI」を発表、
全面的エージェント型の車内エクスペリエンスを向上
~エッジとクラウド LLM 機能を統合、NVIDIA および Microsoft のプラットフォームと
ソリューションを活用して、非接続時でもシームレスな車内インタラクションを実現~
会話型 AI を活用したユーザーエクスペリエンスを開拓するグローバルリーダー、Cerence Inc.(以下、セレン ス)は、エージェント型の AI アシスタントプラットフォーム「Cerence xUI™」を発表しました。このプラットフォー ムはエッジからクラウドにまたがって機能し、LLM を活用した次世代の車内ユーザーエクスペリエンスを向上さ せます。AI イノベーションと独自の車内ユーザーエクスペリエンス要件に共通する深い専門知識を有するセレ ンスは、将来の車内エクスペリエンスの基盤として Cerence xUI を導入するために、既に世界中の自動車メー カーと長期にわたる複数の戦略的パートナーシップおよび概念実証プログラムを締結しています。
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自動車メーカーは、技術の進歩と、LLM を活用したアシスタントプラットフォームとのユーザーのエンゲージメン
ト向上によって、拡張した AI 機能を迅速かつコスト効率よく自動車に搭載する方法の検証に駆り立てられてい
ます。Cerence xUI はこのニーズに対応し、自動車専用音声アシスタントプラットフォームを提供します。このプ
ラットフォームは、
NVIDIA および
Microsoft と提携開発して最適化したクラウド型および組込み型の LLM と
SLM の CaLLM™ファミリー、サードパーティ製 LLM、リアルタイムのデータソースならびにタスクを完了し、質
問に回答してユーザーを楽しませることのできる魅力的な会話型インターフェースを構築する自動車からの文
脈データ等を活用しています。また、パーソナライゼーションが強化されプラットフォームは、個人の嗜好を記憶
して、ユーザーのパターンや文脈情報に基づいて応答や積極的な提案をカスタマイズします。
Cerence xUI のハイブリッドアーキテクチャは、さまざまな業界ソリューションにおいてクラウドだけでなく車載で
も実行され、最初に「
NVIDIA DRIVE AGX Orin」で最適化され、自動車メーカーは既存の組込み型インフォテ
インメントシステムに加えるクラウドベースのアドオンとして、または現行車両の既存のハイブリッドシステムを
補完するものとして、あるいは完全に統合されたクラウド型および組込み型のシステムの基盤として、最適な形
でプラットフォームの導入が可能となります。これにより OEM は、自動車システムへの統合と AI を活用したセ
レンス独自のユーザーエクスペリエンスの専門知識を活用しやすくなり、以下のような LLM を活用した機能や
性能のアップグレードを、現在および将来の自動車に容易に提供できるようになります。
・会話スレッド:単一のアプリケーション内と、さまざまなクラウド型および組込み型のアプリケーションの 両方で、複雑なマルチステップのクエリにわたって利用できる、合理化された一貫性のあるインタラクシ ョンです。これら全ては対話型の自然言語を使用します。
・車内環境に合わせた会話型ユーザーエクスペリエンス:シームレスで直観的、かつ魅力的なインタラク ション体験は、簡潔で車内での使用に適しており、同時に複数のユーザーがやり取りできる独自の技 術によって、ドライバーと同乗者の認知の負荷を最小限に抑えます。
・一般的な知識と分野特有の知識:コンテンツプロバイダーであるパートナーとリアルタイムのデータソ ースを活用した、旅行や音楽、スポーツ、ニュースなど、多様な分野にわたる包括的な知識で、OEM は静的および動的な情報ストリームをユーザーに提供できるようになります。
CaLLM 言語モデルファミリーは、Cerence xUI の基盤としてオープンソースの基盤モデルをベースに、セレン
スの自動車データセットでファインチューニングされています。「
NVIDIA TensorRT-LLM」および「
NVIDIA NeMo™」を含む、推論パフォーマンスに対して最適化されたエンドツーエンドのクラウドネイティブなソフトウェ
アプラットフォームである「
NVIDIA AI Enterprise」を活用しているセレンスは、CaLLM を最適化し、エッジとクラ
ウドの両方を統合する機能豊富なドライバーエクスペリエンスを促進する中央エージェント型オーケストレータ
ーとして機能します。さらに、「CaLLM Edge」は、Meta の Llama ファミリーや Microsoft の Phi ファミリーをは
じめとする多様なモデルを提供し、セレンス AI の広範におよぶ自動車データセットでファインチューニングする
ことで、自動車のユースケースに特化した AI を実現します。その結果、CaLLM 言語モデルファミリーは、高度
な性能、遅延の低下、プライバシーとセキュリティの強化、悪意のあるインタラクションや不要なインタラクション
に対するスマートガードレールを介した強固な保護だけでなく、自動車メーカーのコスト効率向上を目的として
います。
セレンス最高経営責任者、ブライアン・クルザニッチ(Brian Krzanich)は次のように述べています。「自動車メー
カーと交通機関 OEM は、AI と LLM を自動車に搭載しようと素早い動きをみせており、ドライバーを満足させ
るエージェント型の会話体験を開発して導入するために、SOC (Security Operation Center)にとらわれない
信頼できるパートナーとして Cerence AI に注目しています。Cerence xUI は、生成 AI の力と当社のデータセ
ットのインテリジェンスおよび精妙さを融合し、OEM がスマートで統合されたクラウド組込み型アプローチによっ
て、エージェント型の車内ユーザーエクスペリエンスを迅速かつ円滑に創出することを可能にします。これによ
り、OEM は新車だけでなく、既に路上を走っている自動車にも高度な新機能を導入して、車両を購入した後も
ドライバーに付加価値を提供できます」
セレンスは 3 月 20 日に開催された NVIDIA GTC(米国カリフォルニア州)において、NVIDIA、JLR およびルノ
ー等、業界のリーダーたちと AI 搭載車載アシスタントの未来について議論を交わし、あらゆる移動をより安全
でスマート、かつ楽しいものにするエージェント型エクスペリエンスを実現するために組込み型車載モデルとク
ラウドホスティング AI を統合することの重要性を説明しました。詳細は www.nvidia.com/gtc/をご覧ください。
セレンスの詳細については、当社の日本語ウェブサイトhttps://www.cerence.com/jaをご覧ください。 最新情報については公式LinkedIn からもご覧いただけます。
【セレンスについて】
セレンス(Cerence Inc.)は、自動車や交通機関において AI を活用した直感的でシームレスな体験を提供 するグローバルリーダーです。数十年にわたる音声認識の専門知識とイノベーション、および生成 AI、大 規模言語モデル(LLM)を活用し、ドライバーと同乗者の双方にとって、より安全で、よりコネクトされ、より 楽しい移動手段を実現する統合的なエクスペリエンスをお届けします。当社の技術が搭載された自動車 は全世界で 5 億台を超え、大手自動車メーカー、交通機関 OEM、テクノロジー企業と提携しながら次世 代のユーザーエクスペリエンスを推進しています。マサチューセッツ州バーリントンに本社を置く当社は、 世界の国と地域で事業を展開し、AI イノベーションの可能性を押し広げることに専念しています。
詳細については、当社の日本語ウェブサイト https://www.cerence.com/ja/home をご覧ください。
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