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2025.05.21
新型RAV4 ワールドプレミア【トヨタ自動車】
2025年5月21日
新型RAV4 ワールドプレミア
トヨタ自動車(株)は、2025年5月21日(水)10時00分より新型RAV4のワールドプレミアを実施しました。その模様は動画でご覧いただけます。
新型RAV4 ワールドプレミア
日時
2025年5月21日(水)10:00~10:15
※終了時間は若干変動する場合がございます。
出席者
取締役・執行役員 Chief Branding Officer デザイン領域統括部長 Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)
内容
プレゼンテーション
関連リンク
取締役・執行役員 Chief Branding Officer デザイン領域統括部長 Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)
皆さん、こんにちは。
100年以上にわたり、クルマは「冒険したい」という人間の根源的な欲求を引き出してきました。
その結果、我々は移動の自由を手に入れ、クルマは日常生活に欠かせないものになりました。
バブルカーからマッスルカーまで…。
20世紀の最初の80年間、素晴らしいカーデザインが数多く生み出されてきました。にも関わらず、大衆車の形は驚くほど不変だったのです…
1980年代の子どもにクルマの絵を描かせたら、きっと1950年代と変わらずこんな絵を描いたでしょう。
しかし1989年、東京モーターショーで異変が起こります。
後にRAV4となるコンセプトカーが公開されたのです。
すごく個性的で、見ているだけで楽しいクルマです。
この1台がまさかクルマの未来を大きく変えるとは、当時は誰も思っていなかったでしょう。
小さなモノコックSUVが、歴史を大きく変えた。
なぜならその日から、クロスオーバーSUV RAV4は、多くの人に新たな選択肢を創り出したのです。
新たな選択肢は、新たな可能性を生み出します。
人里離れた未開の地に冒険できるようになり、いろんな荷物をどこへでも持ち運べるようになり、自分らしく、やりたいことができるようになったのです。
必要と思っていなかったことが、突然、暮らしに欠かせなくなる。優れた発明とはそういうものです。
クロスオーバーSUVの先駆者として、RAV4はクルマの常識を変え、普段使いのクルマに憧れと楽しさを創り出したのです。
初代RAV4は都市派でありつつ、アウトドアも自由に楽しめました。
小さいにも関わらず、広々しているので多目的に使え、強烈な個性がありつつ、親しみやすかったのです。
最初はニッチな商品でした。
でも2代目、3代目が登場する頃には、世界中の人たちがRAV4を受け入れてくれたのです。
オーストラリアからアフリカ、ブルガリアからボリビアまで…
この30年間、RAV4は我々の想像以上の存在になっていったのです。
赤ちゃんが生まれる瞬間や、さらには結婚のキッカケまで。転職後の新たな人生にはたまた92歳になっても人生を楽しめること。
結局のところ、Life is an Adventure、人生は冒険なのです。
その冒険をより素晴らしいものにし、多くの人に楽しんでもらう。それこそが私たちの仕事です。
ですが、これまですべてが順風満帆だったかというとそうではありませんでした。
RAV4の人気が高まるにつれ、私たちはジレンマに直面したのです。
最初はアウトドア志向の強いクルマでしたが、SUVセグメントが主流になるにつれ、RAV4は中途半端な存在になっていく恐れがあったのです。
まるで反逆のロックスターのように、新たなジャンルを切り拓いたが、それがメインストリームになってしまい埋もれてしまった。
我々は、豊田 章男さんの「もっといいクルマをつくろうよ」という言葉の意味を、日々考え続けています。
重要なのは、どんなクルマであれ、愛されるための明確なストーリーを持っていることが大事だと思うのです。
たとえばランクルでは、世界中の人々から寄せられる強い信頼であり、ハイラックスチャンプでは、東南アジアの人たちにより自分らしい暮らしを届けることであり、タコマと4ランナーが、アメリカにもたらした心躍る日常やbZ3Xが中国に届けた上質な暮らしまで。
それぞれが各地の暮らしに寄り添ったレクリエーショナルビークルの解釈であり、その結果、世界中のお客様に愛していただけたのです。
だから5代目の開発時は、RAV4の長所を生かし、日常の冒険心を駆り立てるものにしようと決断しました。
新しいTNGAプラットフォームが、それを可能にしてくれました。
いっそうラギッドになりつつ、日常的な使いやすさも配慮できたのです。
だからこそこのRAV4は、かつてないほど多くの人に愛されました。
今では180の国と地域で販売され、この30年間で累計販売は1,500万台。
走行距離の合計は、なんと地球6,000万周!
世界中のユーザーが、自分たちなりに楽しみ方を拡げてくれたのです。
6代目となる新型RAV4では、可能性をさらに広げようと思います。
より自信に満ち、あらゆる用途に対応でき、より効率的かつ、もっとダイナミックに、さらに人や社会とますますつながっていく…
さぁ皆さん、人生という冒険をもっと楽しんでください。
これが新型RAV4です!
どちらのRAV4がお好みですか?
さっき「自信に満ちた」と言ったのは、デザインではRAV4の大胆で力強く、かつ、ワクワクしちゃう楽しさを表現したことです。
そして、見た目だけじゃなく、中身の基本性能も大事ですよね。
ステアリング、コーナリング、ブレーキ性能やトルク、パワーの伝達からボディ剛性に至るまで、より正確な運動性能を叶えるため、すべてを改良しました。
特に力を入れたのは、新型RAV4は悪路走破性がさらに向上したことです。
必要なときに、必要な場所にトルクを…それでいてサスペンションがよりスムーズに。オンロードでの静粛性はさらに高まったのです。
それだけではないですよ。
実はRAV4は1996年以降、電動車のパイオニアなのです。
RAV4の使命は、電動車を世界中の多くの人に届けること。
高効率ハイブリッドシステムに加え、人気のRAV4 PHEVもレベルアップ!
新たな大容量バッテリーを搭載。世界で最も効率的なPHEVシステムになりました。
EV航続距離は50%伸び、電気だけで最大150km走れ、さらにDC急速充電も追加され、自宅で充電するにせよ、移動中に充電するにせよ、多くの人にとって移動の大半はゼロエミッションになるのです!
さらに長距離移動するときは、フル充電で燃料満タンのPHEVなら、総航続距離はなんと1,350 km以上!
また、家から遠く離れるほど、持っていきたいものも増えますよね。
ラゲッジスペースも広くなり、さらに豊富な収納のおかげで、より多用途に使えるようになりました。
ゴルフバッグなら、なんと7個も!サーフボードなら15枚も積めちゃうんです!
相撲レスラーだって何人か…(笑)
みなさんも好きに楽しんじゃってください!
もし荷物が全部収まらない場合、電動車モデルは3,500ポンドもの牽引能力を有しています。
こんなに運べちゃうなんて、サイコーですね。
ユーザーにとってはいいですが、デザイナーには悩みがありました。
荷室を広くすると、どうしても平板に見えてしまう…
だからこそリアの張り出しを強調するアイデアを出しました。
よりダイナミックなスタイルにしながら、使い勝手も向上させたのです!
たくましい後ろ姿を見れば、その狙いはうまくいったと言えるでしょう。
さらに、それぞれのグレードの特徴を際立たせました。
フロントデザインは明確に違いがあります。
「アドベンチャーグレード」には、より大きなタイヤ、オーバーフェンダー、マルチテレインモニターなどが装備されています。
さて、ここで終わりでもいいのですが、ステージ上にまだスペースがあることにお気づきですか?
レクリエーションといっても、もっと違った楽しみ方もありますよね。
皆さん、新型RAV4 GR SPORTの登場です!
GRの使命は、サーキットで鍛えた技術を市販車に搭載することです。
だからこそ、GR SPORTは、大幅に設計しなおしたのです。
開発には7万時間を費やし、下山のテストコースで徹底的に性能を鍛え上げたのです。
よりワイドに、より低く、同じRAV4とは思えないほどです。
パフォーマンスダンパーや、軽量ホイール、高い剛性を備えています。
新しいPHEVシステムと組み合わせると、320馬力を発揮できるまでになりました。
新グレード「GR SPORT」により、RAV4はお客様の楽しみをさらに拡げていくのです。
しかし、それだけでは終わりません。
ここにあるクルマたちはお客様だけではなく、我々トヨタにとっても新たな冒険になります。
なぜなら自動車業界の次のパラダイムシフトは、ハードだけではなくデジタルで起こっているからです。
トヨタのSDV(Software-Defined Vehicle)への挑戦はRAV4から始まっていくのです。
皆さんがSDV(Software-Defined Vehicle)と聞いて、まっ先に想像するのはエンタメのことでしょう。
それは間違いなく大きな部分です。
しかし、アキオさんが「SDVの目的は何か」と問われたとき、彼の答えは明確でした。
「いちばんの目的は、悲しい交通事故をゼロにすること」だと答えたのです。
これは2018年に始まった物語であり、Woven by Toyotaのミッションのひとつは、モビリティのためのまったく新しいソフトウェアプラットフォームを構築することでした。
その結果、生まれたのがArene(アリーン)です。
新型RAV4は、Arene実現の第一歩であり、クルマがお客様と一緒に成長していく、その道を切り拓いていきます。
学習し進化し続けることによって、次世代のToyota Safety Senseは、ビッグデータも活かし、より一層安全なドライブをサポート。
そして、安全性が高まるからこそ、エンタメ領域でも新たな体験の可能性が生まれるのです。
直感的なAI音声エージェントを備えた新マルチメディアシステムは、これからのデジタルカスタマイズのキャンバスになっていく。
安全とエンタメは両輪の関係なのです。
皆さん、人生とはまさに冒険です。
新型RAV4ファミリーは、その冒険をさらに楽しいものにするでしょう。
なぜならRAV4は、あなたにどんな運命が降りかかろうとも、また、あなたがどんな人生を歩もうとしても、いつだって近くにいてくれるからです。
あなたの人生には、たくさんの楽しい冒険が待っているでしょう。
ありがとうございました。
以上
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