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2025.03.14
NXP、TTTech Autoの買収合意で ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)への変革を加速
2025年1月9日
NXP、TTTech Autoの買収合意で
ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)への変革を加速
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・NXPはSDVで必要とされるシステム、セーフティ、セキュリティを専門とする大手ソフトウェア・ソリューション・プロバイダーの買収により、オートモーティブ事業を強化します
・TTTech AutoがNXP CoreRideプラットフォームを補完することにより、自動車メーカーは複雑さの軽減、システム性能の最大化、市場投入期間の短縮を実現します
・車載、産業用IoTにおけるインテリジェント・エッジ・システムのリーダーになるというNXPの戦略において、今回の買収は次のステップへと進む重要なマイルストーンとなります
車載用プロセッサとネットワーク製品で世界をリードするNXP SemiconductorsはTTTech Autoを6億2,500万ドルの全額現金で買収する最終合意に達したと発表しました。
オーストリアのウィーンを拠点とするTTTech Autoはソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向けのセーフティ・クリティカルなシステムの開発やミドルウェア開発をリードする企業です。TTTech Autoは多くの大手自動車メーカーとのビジネスを確立しており、自動車メーカーが新しい運転体験の開発・提案に集中できるよう、パフォーマンス、安全性、統合性、ソフトウェア・アップデートの最適化に貢献するソリューションを提供しています。
TTTech Autoの経営陣、知的財産、資産、約1,100人のエンジニアは規制当局の承認を取得した後、NXPのオートモーティブ・チームに加わる予定です。TTTech AutoはNXPとして、既存のお客様にサービスを提供し続け、その存在感を拡大していくことになります。
ソフトウェア・デファインド・ビークルへの変革
オートモーティブ業界は、ハードウェアをベースとする従来型の開発から、ハードウェアとソフトウェアが高度に相互接続されたプラットフォームベースの開発へと、大きな変革期を迎えています。この変革により、機能のアップグレード、データを活用したサービス、クラウドネイティブ開発が可能になり、SDV市場は2024~2027年の年平均成長率(CAGR)が48%とされており、2027年における世界の自動車生産台数の45%をSDV車両が占めるまでに成長すると予想されています 。
この新しい環境の下で、世界の自動車メーカーが競争に勝つためには、複雑化するソフトウェア統合を安全かつ確実に行い、高い拡張性と迅速な市場投入を実現する、新しいSDVプラットフォームとアーキテクチャが必要です。
この重要な市場機会を戦略的に活かし、自動車メーカーのSDVへの迅速な移行をサポートするため、NXPは2024年3月にNXP CoreRideプラットフォームを発表しました。この、NXP CoreRideプラットフォームはNXPのS32車載プロセッサ・ファミリ、ネットワーク製品、システム・パワー・マネージメント製品を包括します。また、NXP CoreRideは業界初のオープンSDVプラットフォームであり、ハードウェアとソフトウェア統合における障壁を克服し、複雑性の軽減、高い拡張性、コスト低減を目的として構築されています。ハードウェアで高い経験値を持つNXPに、ソフトウェアの専門知識を持つTTTech Autoが加わることにより、自動車メーカーがSDVを構築できるユニークなプラットフォームを提供することが可能となります。
NXP CoreRideプラットフォームとTTTech MotionWiseの強力な組み合わせ
TTTech AutoはNXPが2024年3月に革新的なSDVプラットフォームを発表した際、NXP CoreRideソフトウェア・パートナーのコミュニティに加わりましたが、今後NXPがTTTech Autoの安全性と統合に関するノウハウを受け継ぐことで、NXP CoreRideのエコシステムはハードウェアとソフトウェアがさらに緊密に統合されるというメリットを享受でき、自動車メーカーのSDV開発の効率向上に対して一層の貢献が可能となります。
TTTech AutoのMotionWiseミドルウェア・プラットフォームは業界で定評があり、車載向け高性能コンピューティング・プラットフォームにおけるソフトウェア・デプロイメントの自動化機能を備えています。このミドルウェアはSDVのシステム統合を確実に管理できるように設計されており、セーフティクリティカルな機能の動作を最優先としながら、シームレスな機能の統合も確保します。また、自動車メーカーは車種を超えたソフトウェアの効率的な拡張、セーフティ・クリティカルな機能の効率化、移動、追加を容易に行うことが可能となりますが、これらはすべてセーフティ・バイ・デザインのアプローチによって開発・実現されています。
NXPの上級副社長 兼 アナログ&オートモーティブ・エンベデッド・システム担当ゼネラル・マネージャのJens Hinrichsenは次のようにコメントしています。「今回の買収により、NXPのオートモーティブ・ポートフォリオにセーフティ・ソフトウェア・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーが加わることになります。NXPのCoreRideソリューションにTTTech Autoのソフトウェアが加わることで、NXPの提案はさらに強化され、自動車業界のソフトウェア・デファインド・ビークルへの変革促進に貢献します。NXP CoreRideにより、自動車メーカーはクラス最高の差別化された車両プラットフォームをより効率的、迅速かつ安全に展開できます。TTTech Autoの買収はNXPが自動車、産業用IoTにおけるインテリジェント・エッジ・システムのリーディング・プロバイダーになるための大きな一歩となります。」
TTTech Autoの最高経営責任者(CEO)のDirk Linzmeier氏は次のようにコメントしています。「SDVにおける複雑に接続されたフレームワークの登場は、統合性、安全性、拡張性の課題を解決するミドルウェアの必要性を示唆しています。NXPとTTTech Autoは、このニーズを明確に認識し、SDVの変革に対するビジョンを共有しています。MotionWiseとNXP CoreRideを組み合わせることで、自動車メーカーは堅牢なSDV基盤を手に入れることができます。その結果、多様なシステムがシームレスに連携し、自動車メーカーは信頼性と安全性を維持しながら革新的な機能を大規模に提供できます。」
TTTech Autoの最高技術責任者(CTO)兼 共同設立者のStefan Poledna氏は次のようにコメントしています。「NXPに加わることは、これ以上ない喜びです。共にシステム設計プロセスを通じて自動車メーカーやサプライヤとの連携に最適な立場が得られました。」
NXPのオートモーティブ・ソリューションの詳細については、nxp.com/automotiveをご覧ください。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは車載、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における革新的ソリューションの信頼あるパートナーです。NXPでは「Brighter Together」アプローチにより、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活用し、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発しています。NXPは30か国強で事業を展開しています。2023年の売上高は132億8,000万米ドルでした。
詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
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