2024年12月11日

AI を実装した SA 減衰力の CAE 計算技術を構築

　当社の主力製品である四輪車向けショックアブソーバ（以降 SA）の性能指標である減衰力を高速・高精度に予測できる計算技術を構築しました。これにより、SA 減衰力の予測誤差を半減させて確度の高い設計検討を行うことができます。
　また、AI モデルの運用管理を自動化することで、運用管理工数を 95%以上削減できるシステムを構築し、合わせてパブリッククラウドの AWS（Amazon Web Services）に AI のリソースを集約して、CAEツールと通信する独自の通信アルゴリズムを考案したことで計算時間を 1/10（従来比）に短縮することで、計算による遅延を最小限に抑えることに成功しました。

AI 技術を実装した SA 減衰力計算 構成図（概略図）

　自動車業界で活発化するモデルベース開発（試作品の代わりにモデルを使ったすり合わせ開発） にも本計算技術を利用することができ、高速・高精度な SA モデルを自動車メーカに提供することで、 車両開発の効率化と乗員の感性価値（乗り心地・操縦安定性）の向上に貢献します。

　本件はモデルベース開発による製品開発の効率化・価値創造への取り組みの一環であり、 今後も先端技術を用いたイノベーションを推進し、持続可能な社会に貢献する技術・製品の創出を 目指します。

　詳細は「カヤバ技報 第６９号」を参照ください。

　https://www.kyb.co.jp/technical_report/data/no69j/technology_explanation_01.pdf

　お問合せ先： カヤバ株式会社 広報 IR 室 TEL：03-3435-3552

以上

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