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2025.02.21
「エルフEV」に特装車向けシャシを追加【いすゞ自動車】
2025年2月17日
「エルフEV」に特装車向けシャシを追加
~クリーンな街づくりとカーボンニュートラル社会の実現に貢献~
いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)は、小型トラックの量産バッテリーEV(BEV)「エルフEV」に、特装車(塵芥車および高所作業車)向けシャシを新たに追加し、本日より販売を開始します。
![]() 「エルフEV」 塵芥車 |
エルフEVは、カーボンニュートラル(CN)社会の実現のため、いすゞが初めて開発した量産BEVトラックです。このたび、このエルフEVのラインアップに、塵芥車と高所作業車を新たに加え、展開します。
架装物への動力供給にはいすゞ独自開発の電動PTO*1を採用し、架装物の稼働による電力消費を考慮して、大容量かつ高電圧の走行用バッテリー(66kWh)を搭載しています。またシャシ設計にはいすゞの商品開発手法である「I-MACS」*2を用い、車両の操作系やレイアウトを、ディーゼル車と可能な限り共通化しました。これにより、これまでディーゼル車でご利用いただいていたさまざまな架装への対応が可能となります。特装車としてディーゼル同等の使い勝手を維持しつつ、EVならではの静粛性とCO2排出量削減によりクリーンな街づくりに貢献します。さらに、コネクテッド技術による稼働サポート「PREISM(プレイズム)」に新たに追加した充電マネジメント機能で、効率的な充電により電気代への影響を抑制するEV充電が可能となりました。
今後もいすゞは、「地球の『運ぶ』を創造する」というパーパス(使命)のもと、お客さまや社会をはじめ、あらゆるステークホルダーが抱える課題を解決するソリューションを提供し、CN社会の実現と人々の豊かな暮らしに貢献してまいります。
*1: Power Take Offの略。車両の動力源(エンジン、バッテリー等)から架装物に動力を取り出す装置。
*2: 主要なコンポーネントをモジュール化し、同じプラットフォーム上で組み合わせることにより、異なる動力源の車両でも様々な架装を可能にする、いすゞ独自の開発手法。
主な特長は以下の通りです。
■ 商用BEVに適した大容量高電圧バッテリーの搭載
電動PTOをキャブ後方に配置することで、ショートホイールベースで総電力量*366kWhのバッテリー容量を確保しました。電力消費の多い特装車でも安心してお使いいただけます。
*3: 車両に搭載したバッテリーのエネルギー量。国連危険物輸送勧告の定義に基づき算出した値で、電圧(V)と容量(Ah)、セル数によって求められます。
■ 架装にとらわれない汎用性を実現し、耐久性に優れた電動PTOの採用
架装物に応じてPTO搭載位置が変更でき、優れた冷却性能により特装車特有の連続使用にも耐えることができる、いすゞ独自開発の電動PTOを採用しています。
■ いすゞ独自の開発手法「I-MACS」を用いた設計により、ディーゼル車同等の使い勝手を実現
マルチパスウェイでCN化を進めるいすゞが採用する開発手法I-MACSにより、BEVながらもディーゼル車同等の架装性と使い勝手を可能としました。優れた小回り性(最小回転半径4.8m)や、塵芥車架装においては投入口の高さを維持しています。
■ EVision*4で特装車の使われ方に配慮したBEV運用を提案
BEVの特装車では、走行での電力消費に加え、電動PTOで架装物を動かすためにも電力を消費します。いすゞでは、お客さまがお持ちのディーゼル特装車の稼働情報(走行距離や時間、PTOの稼働)をもとに、BEVの電費や消費電力をシミュレーションし、お客さまに最適なBEV運用を提案します。
*4:
プレスリリース「いすゞ、トータルソリューションプログラム『EVision』を開始
‐商用BEV導入時の課題解決と脱炭素化をサポート‐(2023年3月7日)
■ 稼働サポート「PREISM」による充電マネジメントを新たに標準化
![]() |
商用車情報基盤「GATEX」*5を活用してお客さまに車両の安定稼働を提供する稼働サポート「PREISM」により、いすゞ独自の充電マネジメントが可能となりました。充電プラグ*6を接続するだけで、お客さま自身がPREISMウェブ画面から設定した充電スケジュールに基づき、車両が自動で充電の受け入れ制御を行います。これにより車両ごとの効率的な充電管理を実現し、電気料金の上昇を最小限に抑えることが可能です。
*5: プレスリリース「いすゞ・トランストロン・富士通、商用車情報基盤『GATEX』の運用を開始」(2022年10月4日)
*6: 普通充電器のみ。
■ EVisionプレイズムコントラクトで最適なBEV導入を提供
エルフEVは、いすゞ独自のバッテリー状態予測技術と、PREISMを活用した最適導入プラン「EVisionプレイズムコントラクト」をご用意。車検や定期メンテナンスに加え、万が一のBEV固有の故障整備まで担保し、月々定額で導入いただけます。またBEVの導入にあたり、お客さまそれぞれの走行距離からバッテリー劣化状態(SOH*7)を予測し、安心して運用いただける最適なリース期間(最大10年間)*8をご提案。バッテリー劣化による運用課題を解決し、安心してBEVを運用いただけるようサポートします。また、今後はお客さまにさらなる安定稼働を提供するために、架装物のコネクテッド技術開発にも取り組んでいきます。
*7: State of Healthの略。バッテリーの劣化状態を表す数値。
*8: 最大10年間のリースは初回のみ。2回目以降は、初回リース満了時のバッテリー状態に応じた再リースプランを提案します。
「エルフEV」主要モデル諸元 |
項目 | 塵芥車シャシ | 高所作業車シャシ |
---|---|---|
型式 | ZAB-NMR48AM | ZAB-NKR48AM |
主な仕様 | 準中型免許対応 | 準中型免許対応 |
ハイキャブ/標準ホイールベース/高床 | 標準キャブ/標準ホイールベース/高床 | |
モーター種類 | 交流誘導電動機 | 交流誘導電動機 |
バッテリー種類 | リチウムイオンバッテリー | リチウムイオンバッテリー |
モーター最高出力 | 150kW | 150kW |
モーター最大トルク | 370N・m | 370N・m |
バッテリー容量 | 66kWh | 66kWh |
充電方法 | 普通充電/急速充電(CHAdeMO方式) | 普通充電/急速充電(CHAdeMO方式) |
1充電走行距離 | 190km | 190km |
最小回転半径 | 4.8m | 4.8m |
乗員 | 3名 | 3名 |
<主な安全装備・運転支援機能>
•全車速車間クルーズ
•ドライバー異常時対応システム
•ドライバーステータスモニター
•可変配光型LEDヘッドランプ
•プリクラッシュブレーキ(直進時・右左折時)
•交差点警報
•自動作動機能付き電動パーキングブレーキ
<国内目標販売台数>
40,000台 / 年 (エルフシリーズ全体)
<東京地区希望小売価格>
リース販売のため車両価格は非公表
エルフEV 商品ページはこちら:ELF EV | ISUZU:エルフ(小型トラック)
以上
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