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世界的なEV転換と電池、給電・充電の未来【新社会システム総合研究所】

  

原財団特別セミナー

 No.S18010
 世界的なEV転換と電池、給電・充電の未来

  

開催日時 2018年 1月30日(火) 午後1時~午後5時
会場 TKP新橋カンファレンスセンター 東京都港区西新橋1-15-1 大手町建物田村町ビル
受講料 1名につき 27,000円(税込)
備考
お問合せ電話番号:03-5532-8850

  

重要講義内容
Ⅰ. NEDOにおける次世代蓄電技術開発

(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構
スマートコミュニティ部 統括研究員 蓄電技術開発室長

細井 敬(ほそい けい) 氏

【13:00~13:55】

蓄電池は電力需給構造の安定性強化、再生可能エネルギーの導入円滑化、次世代自動車の普及にとって核となるキーテクノロジーである。特に最近、各国政府が環境・燃費規制や車種販売規制を導入してエンジン車から電気自動車への転換を進める動きを見せており、今後、蓄電池市場の飛躍的成長と国際競争の激化が想定される。こうした中、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、エネルギー・地球環境問題の解決及び産業競争力強化をミッションとして、産学官の緊密な連携・協力の下、次世代蓄電技術の開発プロジェクトを戦略的に推進しており、本講演では各プロジェクトの取組を紹介する。

1.次世代蓄電技術開発の方向性
2.リチウムイオン電池応用・実用化先端技術開発
3.先進・革新蓄電池材料評価技術開発
4.革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発
5.質疑応答/名刺交換
Ⅱ. ワイヤレス給電技術が生み出す新たなクルマ社会

東京大学 大学院新領域創成科学研究科 
先端エネルギー工学専攻 教授

堀 洋一(ほり よういち) 氏

【14:00~14:55】

100年後のクルマは「モータ」「キャパシタ」「ワイヤレス」で走っているだろう。リチウムイオン電池自動車ではなく、電車のように、EVに電力インフラから直接エネルギーを供給する。そこでは、パワーの出し入れにすぐれた「キャパシタ」と、クルマを電力系統につなぐ最後の数mを担う「ワイヤレス給電」が必須技術である。100年の後、人々はクルマへの充電という意識はなくなる。同時に、電気モータの優れた制御性を生かした「モーション制御」によって、クルマのエネルギー効率や安全性は飛躍的に向上しているだろう。

1.電池電気自動車は大間違いか?(インフラからエネルギーをもらって走る)
2.100年ごとのパラダイム・シフト(モータ/キャパシタ/ワイヤレス)
3.ワイヤレス給電の現状と未来(とくに走行中ワイヤレス給電)
4.自動車技術会での活動、国際会議EVS31の紹介
5.EVの本当の魅力はガソリン車にはできない運動制御にある
6.質疑応答/名刺交換
Ⅲ. 急速充電規格の現状と課題

(一社)チャデモ協議会 事務局長
日産自動車(株) 渉外部 部長/技術渉外部 主管/技術企画室 主管

吉田 誠(よしだ まこと) 氏

【15:05~16:00】

電動車の普及に伴い、インフラとして必須である急速充電器。公共性の高い急速充電器の規格について説明し、現在の普及状況をグローバルに説明する。また、中国、欧州を中心とした電動車普及の急激な進捗に対して、充電の高出力化に代表される多様化、非接触充電などの新技術対応、グリッドへの給電を含めたV2X対応といった今後の課題を踏まえたうえで、チャデモ協議会としての今後の取り組みを説明する。

1.急速充電とその規格
2.現在の普及状況
3.急速充電の課題
4.今後の方向性(提案)
5.質疑応答/名刺交換
Ⅳ. FOMMが目指すもの「コンパクトEVが実現する社会」

(株)FOMM 代表取締役CEO

鶴巻 日出夫(つるまき ひでお) 氏

【16:05~17:00】

当社は革新的なEVモビリティに特化したクルマ社会のイノベーターです。「地球環境保護実現」の使命のもと、小型EVの先端技術と用途開発の知見に富む人材が集まりR&Dに邁進しています。インホイルモーターの軽量小型化や電費の躍進、独創バスタブ構造による水上運転等を確立しました。地球規模同時量産を睨んだ設計により、タイのマザー工場と各国マイクロファブを連携展開。シェア型地域社会に適す小型EVを世界へと供給します。

1.弊社のフィロソフィー
2.弊社の技術
3.プラットフォームビジネス
4.マイクロファブ
5.コンパクトEVが実現する社会
6.質疑応答/名刺交換

  

講師プロフィール
細井 敬(ほそい けい) 氏
2008年 新エネルギー・産業技術総合開発機構 入機。燃料電池・水素技術開発部 主任研究員。2010年 新エネルギー部 燃料電池・水素グループ 主任研究員。2012年 スマートコミュニティ部 主任研究員・蓄電技術開発室長。2015年 スマートコミュニティ部 統括研究員・蓄電技術開発室長。固体酸化物燃料電池の研究開発により、2003年 日本セラミック協会賞、2004年 日本鉱業協会賞、2005年 日経BP賞(エコロジー部門賞)、2006年 文部科学大臣表彰・科学技術賞を受賞。博士(工学)。
堀 洋一(ほり よういち) 氏
1978年 東京大学工学部電気工学科卒業、1983年 同大学院博士課程修了。助手、講師、助教授を経て、2000年2月 電気工学科教授。2002年10月 東京大学生産技術研究所教授。2008年4月より東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。この間、1991年~1992年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。専門は制御工学とその産業応用、とくに、モーションコントロール、メカトロニクス、電気自動車などの分野への応用研究。最近は、ワイヤレス給電の研究と普及にも注力。電気学会産業応用部門元部門長、自動車技術会技術担当理事、日本能率協会モータ技術シンポジウム委員長、キャパシタフォーラム会長、日本自動車研究所理事、次世代自動車振興センター(NeV)代表理事、世界電動車両協会WEVA会長などを勤めている。IEEE(Fellow)、電気学会(フェロー)、自動車技術会、計測自動制御学会、システム制御情報学会、日本ロボット学会、日本機械学会、パワーエレクロトニクス学会などの会員。1993年、2001年、および2013年 IEEE Trans. on Industrial Electronics 最優秀論文賞、 2000年 電気学会論文賞、 2005年 日本AEM学会著作賞、2010年 産業応用部門貢献賞、2011年 電気学会業績賞などを受賞。
吉田 誠(よしだ まこと) 氏
1989年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科(専攻:人間工学、生体医工学 工学士)。1989年4月 日産自動車(株) 入社。1997年7月 欧州日産 ブラッセル事務所(管理職出向)。2001年7月 日産自動車(株)復職 CEO/Alliance Office 課長。2007年4月 北米日産 ワシントン事務所(ワシントン事務所長)。2011年4月 日産自動車(株)復職 法規認証室 グローバル技術渉外部 部長。2014年4月 日産自動車(株) 渉外部担当部長。2015年4月 (一社)チャデモ協議会 事務局長(兼務)【代表歴】日本政府代理。国連欧州経済委員会 自動車基準調和世界フォーラム UN ECE WP29(国土交通省)。 同 電動車安全性会議 事務局。 同 電動車環境性能会議 副議長。APEC(アジア大洋州経済協力)自動車分科会 (経済産業省)。同 電動車ワークショップ。日ASEAN経済産業協力委員会 自動車産業部会(経済産業省)。日中省エネフォーラム 自動車部会(経済産業省)。【委員歴】EV・PHVタウン構想検討会(経済産業省)。EV・PHVロードマップ検討会(経済産業省)。エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス検討会(経済産業省)。革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(経済産業省)。国連欧州委員会対応安全部会衝撃吸収分科会(国土交通省)。レジリエンスジャパン自動車分科会(内閣府)。ITSジャパン 新たなビジョン検討会主査(4省庁合同)。さいたまE-KIZUNAプロジェクト。大阪府次世代自動車普及推進委員会。自動車工業会 安全・環境技術委員会。自動車工業会 電動車両国際標準化検討会(副主査)。自動車工業会 電動車部会(副部会長)。自動車工業会 海外技術管理部会(副部会長)。自動車技術会、日本自動車研究所 関連会議。
鶴巻 日出夫(つるまき ひでお) 氏
1962年 福島県生まれ。東京都立航空工業高等専門学校(現 東京都立産業技術高等専門学校)を卒業後、1982年に鈴木自動車工業(株)(現・スズキ(株))へ入社。二輪車のエンジンから車体まで多岐にわたる設計を担当。1997年 アラコ(株)に移り、一人乗り電気自動車「コムス」等の開発に携わる。その後のトヨタ車体(株)でも新型コムスの企画・開発に従事。2012年 (株)SIM-Driveで超小型電気自動車の東南アジア展開を企画。2013年 (株)FOMMを設立。

  

  

  

  

  

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