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EMC対策部品:車載対応 3端子貫通フィルタシリーズの開発と量産化【TDK】

2014年7月29日

急速に進化する自動車の「安全性能」および「ICT機能」に貢献するべく、開発量産化
大電流(最大10A)対応により、さまざまな車載アプリケーションに最適



TDK㈱(社長:上釜 健宏)は自動車の急速な「安全性能」および「Information-Communication -Technology(ICT)機能」の進化に貢献するべく、車載向け3端子貫通フィルタ(EMC対策部品)を開発し、2015年1月より量産開始する ことを発表します。

当社は、蓄積された車載MLCCの設計技術を、EMC対策部品として実績のある3端子貫通フィルタに展開することで、今後の自動車の安全・安心に貢献するべく、本シリーズを開発・量産化します。また、高信頼性が要求される自動車市場に対し、125℃保証に加え、定格電流10Aと大電流に対応した製品もラインアップしております。AEC-Q200を保証水準のベースとしておりますが、お客様の各種ご要望にも対応します。

近年の自動車はエレクトロニクス化が進み、「走る・曲がる・止まる」という自動車の基本性能に関わる用途に加え、最近は「安全」に関わる衝突防止の画像認識の車体搭載カメラやGHz帯域のレーダーの搭載が増加してきています。そのため、半導体の動作周波数も高速化され、それにより発生する伝導ノイズ・輻射ノイズの対策部品のニーズは高まる一方です。当社は、その一つのソリューションとして、車載に対応でき得る高信頼性の3端子貫通フィルタを提案します。

当社では今後も、重点3分野の一つである自動車分野向けに、より一層の製品拡充を図っていきます。


主な用途
IVI(IVI: In-Vehicle Infotainment)、カーナビゲーション、車載カメラ製品、車載レーダーの電源ノイズ対策
大電流CPUの高周波ノイズ対策


主な特長と利点
-55~125℃の幅広い温度環境で使用可能
自動車のバッテリラインへの挿入も可能
大電流製品も拡充し、最大10Aと幅広い対応が可能
22pF~1μFの幅広い静電容量範囲


主な電気特性


生産・販売計画
サンプル価格 : 10~40円/個
生産拠点 : 秋田地区
生産予定 : 2,000万個/月(当初)
生産開始 : 2015年1月


TDK㈱について
TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品※(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2014年3月期の売上は約9,800億円で、従業員総数は全世界で約83,000人です。

※ 主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。






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