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車内オーディオ体験を進化させる業界初のフル・デジタルD級アンプを発表【STマイクロエレクトロニクス】

2014年5月30日


STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、デジタル音声信号入力と強力な自己診断プロセッサを備えたフル・デジタル・アーキテクチャの車載用パワー・アンプ FDA2100LVを発表しました。同製品は、不要輻射ノイズを最小限に抑え、部品点数を最大50%削減することができ、車載ヘッド・ユニットや外部アン プに高効率D級アンプの優位性を提供します。

優れた不要輻射特性、フローティング・デジタル・コア、貫通電流防止およびスロープ制御を特徴とするFDA2100LVのフル・デジタル・アンプ・アーキテクチャにより、チューナへの干渉の最小化および携帯電話の電波に対する耐性向上の他、EN 55025(1) やISO 11452-2 (2004)(2) を初めとする様々なエミッション規格への適合が容易になります。さらに、STの特許である出力フィルタのフィードバックループ設計は、電磁干渉(EMI)、全高調波歪み(THD)、および周波数特性を改善します。これにより、低コストな周辺部品を使用した高いオーディオ性能を実現できます。また、1Ω負荷の場合並列駆動回路を採用することで異なるインピーダンス(8Ω、4Ω、2Ω、1Ω等)のスピーカを駆動できます。

FDA2100LVは、既に世界中で多く使用されているFDA450LV(4 x 50W)およびFDA4100LV(4×135W)に続くSTのフル・デジタル・アンプで、マルチ・チャネル構成(2、4または6)や、出力を並列駆動することにより単一の大電力チャネル(1Ω)を構築するなど、これまでにない柔軟性を設計者に提供します。業界初の車載用デジタル信号入力D級アンプ・ファミリであるため、DAコンバータやアナログ入力フィルタが不要で、デジタル・オーディオ・プロセッサと直接接続できます。

その他の特徴としては、フル・デジタルI2C制御、高信頼性の高度デジタル自己診断、優れたS/N比(110dB)と広いダイナミック・レンジ(108dB)、独自の統合ステップアップ・ドライバ(FDA2100LV / FDA4100LV)、堅牢なシリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術、内蔵の保護機能があります。アイドリングストップに対応しているため、エンジン始動中のバッテリ電圧低下時でも途切れのない美しい音で再生でき、様々な自動車(ガソリン車、ハイブリッド車、プラグイン電気自動車)に使用することができます。

FDA2100LVは現在入手可能で、TQFP64パッケージで提供されます。1000個購入時の単価は約7ドルです。

(1)EN 55025 : 車載受信機を保護するための妨害波の許容値と測定方法を規定したCENELEC国際規格
(2)ISO 11452-2 : 車載電子部品のEMI耐性検証方法を規定したISO規格


STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。


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