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米国における自動車パネル用アルミ板材等の事業化について【神戸製鋼所】

2014年5月26日

㈱神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)と豊田通商㈱(以下、豊田通商)は本日、米国で自動車パネル用アルミ板材(アルミパネル材)及び自動車熱交換器用アルミ板材(アルミ熱交材)の製造販売を目的とした合弁会社の設立を検討することを決定致しました。本年度上期中の契約締結を目指して、今後、両社で事業化に向けた詳細検討を進めて参ります。

合弁会社ではアルミパネル材を中心にアルミ熱交材も合わせて製造・販売を行う予定で、2017年の稼動開始を目指して検討を進めて参ります。合弁会社において、神戸製鋼が製造、品質保証、事業運営を担当し、豊田通商は販売面等において重要な役割を担う予定です。合弁会社の設備は下工程を中心に検討しており、母材の調達については、米国で飲料缶用アルミ板材の製造・販売を行うWise Alloys, LLC(米国、アラバマ州)との協議を進めて参ります。

米国では、自動車の燃費規制(CAFE)が近年急速に強化されており、2011年比で2016年までに約25%、2025年までには約2倍の燃費改善が義務付けられています。これを背景に、各自動車メーカーは燃費改善に向けた車体軽量化の動きを加速させており、その有力な手段としてアルミパネル材の採用が拡大しています。北米におけるアルミパネル材需要は、足下の年間約10万トンから、2020年には年間100万トンを超える市場へ、大幅な拡大が見込まれています。

神戸製鋼は、国内のアルミパネル市場で50%強のトップシェアを有しております。1980年代から培ってきた材料開発、解析/設計、加工/接合などの技術を活用したトータルソリューションを提案することで、日系自動車メーカーは勿論、欧米系自動車メーカーからも高い評価を受けています。
この強みを活かして、世界で伸長するアルミパネル材のグローバル展開を進めており、2013年6月には欧州のアルミ圧延大手HYDRO社とアルミパネル材に関する技術協力契約を締結しました。また、2013年9月には中国天津でアルミパネル材の製造販売会社「神鋼汽車鋁材(天津)有限公司」の設立を意思決定し、2016年初頭の稼動開始に向け、工場建設等を進めております。
また、合弁会社では、アルミパネル材と同様に現地調達ニーズが高いアルミ熱交材についても、製造・販売を行う予定です。

神戸製鋼は今後も顧客のグローバル調達ニーズに応えることで、自動車向けアルミ事業の強化を図って参ります。






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