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非接触電力伝送技術に関するWiTricity社(米国)との提携について【TDK】

2014年4月28日

TDK㈱(社長:上釜 健宏)は、電気自動車等モビリティ向けの非接触電力伝送システムの開発と事業推進のため、米国のWiTricity Corporation(所在地:米国マサチューセッツ州、以下、ワイトリシティ社)と非接触電力伝送技術に関するライセンス契約を締結しました。

非接触電力伝送技術は、ケーブルを使うことなく電力を送ることのできる技術であり、ワイトリシティ社が保有する技術は「磁界共鳴方式※」です。受電側と送電側の機器が離れていても高い効率で送電が可能なため、電気自動車等の様々なモビリティへの充電の実用化が見込まれます。

TDKは、フェライトをはじめとする独自の磁性材料を保有しております。得意とする磁性材料技術と、回路技術を生かし、2009年にはスマートフォンなど小型電子機器向けのワイヤレス給電用コイルユニットを開発し、すでに生産、販売を行っています。

また、2010年から主に電気自動車向けを想定した自社独自技術による非接触電力伝送システムの開発を行っています。昨年(2013年)には、世界最小クラスの受送電コイルユニットの試作を行い、自動車の充電時に必要な電力の送電が可能であることを実証しました。

今回のワイトリシティ社とのライセンス契約を機に、電気自動車等モビリティ向けの非接触電力伝送システムの早期実用化を進めてまいります。

用語集

磁界共鳴方式 : 同じ共振周波数に設定された送電側共振回路と受電側共振回路を、磁界を介して共鳴させることにより電力を伝送する方式。

WiTricity Corporationについて

WiTricity Corporation(ワイトリシティ)は、2007年にMIT(マサチューセッツ工科大学)のメンバーによって設立された、磁界共鳴方式の非接触電力伝送技術の基本特許を保有し、その技術を用いた商品化を行っている企業。ワイトリシティの非接触充電技術は、家電、自動車、医療機器など多くの業界から関心を集めている。

TDK㈱について

TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品※(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2013年3月期の売上は約8,500億円で、従業員総数は全世界で約80,000人です。


※ 主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。





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