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スウェーデン主力工場の年産能力を、20万台から30万台へ引き上げ【ボルボ・カー・ジャパン】

2014年4月28日

ボルボ・カーは4月24日、スウェーデンの主力工場であるイェーテボリのトースランダ工場に、24,000m2の新しい生産施設をオープンしました。これにより、トースランダ工場の年産能力は約20万台から約30万台へと引き上げられ、年間販売台数80万台という長期目標の達成に向けて、大きな一歩を踏み出しました。



この新しい車体工場において、今年の後半に生産を開始し、欧州において来年第1四半期に発売予定の新型SUV 「XC90」を生産する予定です。XC90は、ボルボの新しいスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を採用する最初のボルボ車となります。SPAは他車種への応用や展開が可能なフレキシブルな車台構造で、その導入によって設計の自由度やスケールメリット、そして安全性などが向上します。

新工場はボルボのトースランダ工場50周年記念の日にオープンしました。この工場の新設は、ボルボが推し進めている110億米ドル規模の投資を伴う大きな変革の一部です。投資額のおよそ半分は、新しい車台構造とDrive-E(ドライブ・イー)エンジンシリーズの開発に費やされます。

「私たちはこの新しい車体工場への投資で、現在年産約20万台のトースランダ工場の生産能力を30万台に増強します」と調達・生産担当副社長ラース・レボは話します。「この投資は、ボルボ・カーがスウェーデンを生産拠点と決め、研究・開発拠点の近くで生産することの重要性を認識していることをはっきりと物語っています」

代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソン(Håkan Samuelsson)は、新工場はボルボ・カーの未来への大規模な投資であるとともに、同社が87年間本社を置いてきたイェーテボリ市の未来への投資でもあると語ります。

「トースランダでの自動車生産50周年を記念するまさにその日に、当社がイェーテボリでの生産能力を拡大し、世界的な自動車メーカーとしての未来に向けて強い決意を示すことは、素晴らしいタイミングだと言えます。本日、私たちはこういうメッセージを発信します――トースランダは私たちの本社にしてわが家なのです」と、ホーカン・サムエルソンは述べています。

新工場は、技術に関してだけでなく、導入する作業形態の面でも、世界で最も進んだ工場のひとつです。この工場は最新技術に対応し、約300台のロボットを導入しますが、生産ラインのオートメーションの比率を減らし、ロボットと有能な従業員が並行して働く形態を増やしていこうとしています。ロボットの台数を減らすことで、投資コストの抑制と、フロアスペースをより有効に利用できるようになります。

ロボットと従業員の関係について、新工場ではトースランダの他の工場のように15人以上の大人数のチームとロボットを組ませるのではなく、5~8人の比較的少人数のチームで作業をする予定です。その分、チームのメンバーが全員、より密接に協力して働き、誰もが故障の原因追求や是正や保守ができるようになります。これにより、よりフレキシブルな生産プロセスになり、ラインの停止時間を短縮し、効率や生産台数を上げることができます。新工場では、新規に約80名の有能な従業員を雇用する予定です。





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