ニュース

セブリング12時間でトップクラスの速さを発揮【日産自動車】

2014年3月19日

~ チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権 第2戦 セブリング12時間 レースレポート ~

マッスルミルク・ピケットレーシング、米国伝統の耐久レースをリード
フロントローからスタートしたOAKレーシングは4位でフィニッシュ

3月17日、米国フロリダ州セブリング
3月15日にフィニッシュを迎えたセブリング12時間では、日産エンジンを搭載したプロトタイプがトップクラスの速さを発揮。チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権で強さを見せつけました。



アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で6度のチャンピオンに輝いているルーカス・ルアーは、マッスルミルク・ピケットレーシングのオレカ・ニッサンで好スタート。10番手から、一時2位にまで浮上しました。

2度目のピットストップでは、マッスルミルクのメカニック陣による迅速なピット作業の後押しを受けたオレカ・ニッサンが、デイトナ・プロトタイプ勢を2台かわしてレースリーダーとなりました。

スタートから2時間が経過した頃には、チームメイトのクラウス・グラフが19秒のリードを築いていましたが、その次のピットストップの際、ピットレーンでの速度違反によりペナルティが科されてしまい、首位の座を明け渡さなくてはなりませんでした。

次にステアリングを握ったのは日産GTアカデミー卒業生のヤン・マーデンボローでしたが、まもなく駆動系にトラブルが発生したため、修復のためにパドックに戻らなくてはなりませんでした。

この修復を40分で終えたマーデンボローは、コースに復帰。しかし残念ながらこの間に、上位陣との間には13周の差がついてしまいました。

チームはその後、4時間走り続けましたが、パワーステアリングのトラブルによりリタイアを余儀なくされました。

「望んでいた結果ではありませんでしたが、これが現実です。駆動系にトラブルが発生したマッスルミルク・オレカ・ニッサンを、コースに戻すために奮闘してくれたメカニックたちに感謝しています。本当に迅速な作業で修復してくれました」とクラウス・グラフは述べました。

「強さを見せたラップもありましたし、一時は19 秒差をつけての首位にも立っていたことが、私たちの速さを表しています。ピットストップも素晴らしい内容でした。ただ、まだマシンがとても新しく、セブリングでも、米国で走るのも初めてでしたので、オレカと共に学ぶべきことがたくさん残っています」

マーデンボローはこの後、GP3のレースに集中していきますが、またセブリングに戻ってくることを強く望んでいます。

「米国での初めてのレースをこんな形で終わらせたくはありませんでしたが、マッスルミルク・ピケットレーシングでドライビングできたことは、最高の経験になりました」とマーデンボローは述べました。

「この一週間半、セブリングでテストやレースを行ってきた中で、本当に多くのことを学びました。チームにいい友人もできましたし、とてもプロフェッショナルなふたりのドライバーと参戦できるチャンスも得られました。ドライバーとして成長できたことは間違いなく、とても実りの多い一戦になりました。もしまたセブリングに戻ってくることができたら、今回の経験を活かしてさらに活躍したいですね」

日産エンジンを搭載したOAKレーシングもセブリングで好走を見せ、ドライバーの一人であるオリビエ・プラは予選でグリッドのフロントローを獲得しました。

グスタホ・ヤカマン、アレックス・ブランドルと共にレースに挑んだドライバー陣は上位での争いを展開し、一時は2位につけました。9台のプロトタイプ車両が同一周回にひしめき合った最後のリスタートでは、果敢に攻めていたプラが2位を走行していたライアン・ダルツィエルに追い抜きをしかけようとしますが、GTカーのトラフィックにつかまってしまいました。

プラのモーガン・ニッサンは4位でフィニッシュを迎えました。

「鍵となったのは、トラフィックを切り抜けて同一周回に留まることでした。最後のリスタートでは順位を上げてダルツィエルをパスしようと攻めました」とプラは述べました。

「しかし、1台のGTカーの後ろで詰まってしまい、順位を落としてしまいました。そこからフィニッシュまで攻め続けましたが残された時間は少なく、フィニッシュを迎えてしまいました。それでも全力を尽くしました。ロングビーチ戦ではいい展開になると思うので、また必死でがんばっていきます」

マッスルミルク・ピケットレーシングとOAKレーシングが迎える次戦は、4月12日のロングビーチ・グランプリ。ロレックス24、セブリング12時間と長時間イベントが続いたシリーズですが、このロングビーチでは100分のスプリントレースとなります。


【レース結果】- プロトタイプクラス / 12時間レース



<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト





日産自動車株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#日産自動車
#自動車メーカ
#モータースポーツ
#2014年3月19日