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新製品「LTC3637」を販売開始 暗電流が12μAの76V、1A降圧コンバータ【リニアテクノロジー】

2014年3月24日

リニアテクノロジー㈱は、6V入力が可能で、最大1Aの連続出力電流を供給する高効率の降圧コンバータ「LTC3637」の販売を開始しました。16ピンTSSOPパッケージのLTC3637EMSEと、DFNパッケージのLTC3637EDHCの1,000個時の参考単価は3.20ドルから。インダストリアル温度バージョンのLTC3637IMSEとLTC3637IDHCは、-40°C~+125°Cの動作温度範囲で仕様が規定され、1000個時の参考単価は3.52ドルから。車載温度バージョンのLTC3637HMSEとLTC3637HDHCは-40°C~+150°Cの動作温度範囲で仕様が規定され、1,000個時の参考単価は3.77ドルから。高信頼性バージョンのLTC3637MPMSEとLTC3637MPDHCは-55°C~+150°Cの動作温度範囲で仕様が規定され、1000個時の参考単価は9.50ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(www.linear-tech.co.jp/product/LTC3637)。

LTC3637は4V~76Vの入力電圧で動作し、通信、産業用、航空用、車載の各アプリケーションに最適です。プログラム可能なピーク電流モード設計を採用することにより、広範囲の出力電流にわたって効率を最適化し、90%の高い効率の達成や暗電流を12μAに抑え、バッテリ動作時間を最大限に延ばします。プログラム可能な出力電流制限機能により、出力電流をアプリケーションの要件に応じて100mA~1Aの範囲で設定できます。出力電圧は1.8V、3.3V、5Vのいずれかの固定電圧に設定するか、外付けの抵抗分割によってVIN~0.8Vの範囲で設定することができます。
高電圧がかかるピンはピン間隔を広げ且つ、熱特性が改善されたMSOPまたは3mmx5mm DFNパッケージにて供給されます。MSOPまたはDFNパッケージとわずか4個の小型の外付け部品を組み合わせることで、さまざまなアプリケーションに対して実装面積の非常に小さいソリューションを提供します。

LTC3637は350mΩのパワーMOSFETを内蔵し、出力電圧レギュレーションを維持しながら無負荷での暗電流を12μAに抑えているので、常時オンのバッテリ駆動アプリケーションに最適です。また、コンバータの本質的な安定性により外部補償が不要となるので、設計を簡略化し、ソリューション実装面積を最小限に抑えます。このほかに、±1%精度の0.8V帰還電圧リファレンス、内部または外部ソフトスタートなどの特長を備えています。


LTC3637の主な特長 :
広い動作入力電圧範囲 : 4V~76V
350mΩのパワーMOSFETを内蔵
補償が不要
調整可能な最大出力電流 : 100mA~1A
低ドロップアウト動作 : デューティサイクル100%
低暗電流 : 12μA
広い出力電圧範囲 : 0.8V~VIN
±1%精度の0.8V帰還電圧リファレンス
高精度のRUNピンしきい値
内部および外部ソフトスタート
プログラム可能な1.8V、3.3V、5V出力または可変出力
外付け部品がほとんど不要
プログラム可能な入力過電圧ロックアウト
高さの低い(0.75mm)3mmx5mm DFNパッケージと熱特性が改善されたMSE16パッケージ


リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、Moduleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp

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