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12万トン型最新鋭貨物船“ハンディーケープ”バルカー「PACIFIC POWER」竣工【サノヤス造船】

2014年3月7日

当社で建造のPOWER SHIPPING S.A.様向け、載荷重量12万トン型“ハンディーケープ”バルカー「PACIFIC POWER」の命名式が3月6日(木)に当社水島製造所にて挙行され、翌3月7日(金)に船主様に引き渡されました。

本船は“サノヤスハンディーケープ”シリーズ、新型バージョンの第1番船となります。従来から載貨重量および貨物艙容積をひとまわり大きくしつつ、船型改良 を加えて燃費性能を10%向上(当社比)させた最新鋭・高性能の船型です。港湾事情によって大型船の入港が制限される港にも入港可能で10万トン以上の ケープサイズバルカーの中でも汎用性が高いことから、“ハンディーケープ”と名付けています。

性能面では、省エネルギーに配慮した仕様を多く盛り込むことで高効率化を図り、また各種環境対策仕様を採用することにより、環境にやさしい船となっております。

省エネルギー対策としては低回転・大直径プロペラに加え、当社が独自に開発した省エネ装置であるSTF(サノヤスタンデムフィン:シンプルな平板構造で費用 対効果に優れ、最大で6%の省エネ効果)を装備することにより更なる推進効率の向上並びに低燃料消費量を実現しております。

主な環境対策としては、NOx(窒素酸化物)排出2次規制に対応し、かつ省燃費性能を向上させた主機関を搭載しており、大気汚染防止およびCO2の排出削減に 貢献しております。バラスト水処理装置を搭載し、また燃料タンクの二重保護構造を採用することで、海洋環境保護にも寄与しております。その他、居住区生活 排水・ホールド洗浄水・甲板上雨水の船内一時貯留専用タンクを備えるなどの環境対策仕様を採用しております。

1番ホールドから7 番ホールドまで同一ハッチ幅とし、各ハッチの開口幅を出来る限り大きく広げることにより荷役効率向上を実現。また、積み貨物を変える場合のホールド洗浄を 清水にて行えるよう専用清水タンクを備えており、大型造水装置による造水・保存を可能としております。更に、上甲板から二重底へアクセス可能なトランクを 設置し、貨物を積載している時でも検査・点検ができるようメンテナンス性の向上を図っております。







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