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ガス絶縁開閉装置、送配電ケーブル用機器に用いるエポキシ樹脂成型品事業に関する合弁会社を設立【日立化成/日立製作所/住友電気工業】

2014年3月3日

日立化成㈱(執行役社長:田中一行/以下、日立化成)、㈱日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)、住友電気工業㈱(社長:松本正義/以下、住友電工)は、このたび、日立金属㈱(以下、日立金属)の子会社である日立電線メクテック㈱(取締役社長:今野博文/以下、電線メクテック)のエポキシ樹脂成型品事業について、日立化成、日立、住友電工が設立する合弁会社「日立化成住電パワープロダクツ㈱(仮称)」(以下、新会社)に本年4月1日付けで事業承継させることで合意しました。新会社は、出資比率が日立グループ60%(日立化成51%、日立9%)、住友電工40%となり、主に電力流通分野の送配電インフラに欠かせないガス絶縁開閉装置、送配電ケーブル用機器のエポキシ樹脂成型品を製造します。

エポキシ樹脂は、主剤と硬化剤の組み合わせによって特性を幅広く変化させることが可能で、毒性や引火性が小さいことから取り扱いやすく、揮発性物質がほとんど出ず、絶縁性、耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐候性に優れているといった特長を兼ね備えています。こうした特長から、電気・電子部品、宇宙航空機などの最先端テクノロジーをはじめ、自動車、船舶、建築土木、家具などに幅広い分野で用いられています。
特にガス絶縁開閉装置や送配電ケーブル用機器には、高い絶縁耐力、機械強度と耐久性を持ち、高い寸法精度が実現できるエポキシ樹脂成型品がコア部品として使用されています。また、新興国での発電プラントの建設に伴い、高効率の電力流通ネットワークの整備が不可欠となっており、さらに先進国でも老朽化した送配電ネットワークの再整備等が進んでいます。こうした中で、ネットワーク構築に不可欠な、長期的に安定した高品質のガス絶縁開閉装置や送配電ケーブル用機器の重要性がますます高くなっています。

こうしたニーズに対応して、今回、日立グループ内で電気絶縁用エポキシ樹脂成型品を含めた高機能材料事業を担う日立化成と、電力流通事業の主要製品である開閉装置を製造している日立、送配電ケーブルおよび同機器を関係会社である株式会社ジェイ・パワーシステムズで製造している住友電工は、4月1日付けで電線メクテックからエポキシ樹脂成型品事業を譲り受け、ガス絶縁開閉装置、送配電ケーブル用機器に用いるエポキシ樹脂成型品のさらなる品質向上と事業拡大を図ります。具体的には、電線メクテックから日立金属が設立した準備会社に、エポキシ樹脂成型品事業の事業譲渡を行い、日立金属から3社が当該準備会社の株式の譲渡を受ける方法で承継します。
また、今後、3社は、エポキシ樹脂成型品の高機能化、高品質化に向けた材料新技術の開発にも共同で取り組み、エポキシ樹脂の新たな可能性を追求します。


<新会社の概要>
商号 : 日立化成住電パワープロダクツ㈱(仮称)
本店所在地 : 茨城県日立市日高町五丁目1番1号
事業譲渡及び株式譲渡予定日 : 2014年4月1日
資本金 : 4億5千万円(出資比率:日立化成  51%、日立製作所  9%、住友電気工業  40%)
代表者 : 未定
従業員数 : 約60名





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