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幅広い熱可塑性樹脂に優れた親和性 「テナックス®」P12サイジングシリーズの展開について【帝人】

2014年3月3日

帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックス㈱ (本社:東京都千代田区、社長:鈴木  純)は、熱可塑性樹脂との親和性に優れ、高い耐熱性を要求される用途での使用が可能な、サイジング(繊維表面のコーティング)を施した新しいタイプの炭素繊維「テナックス」P12サイジングシリーズを開発し、今後、販売展開していくこととしました。

当社が開発したP12サイジングシリーズは「テナックス-E HTS45 P12 12K 800tex」「テナックス-E IMS65 P12 24K 830tex」の2種類で、ポリアミド系などの汎用熱可塑性樹脂(PPA、PA12、PA6など)に加え、スーパーエンプラなど、高温領域で加工する熱可塑性樹脂(PEEK、PPS、PEIなど)にも適合する炭素繊維です。また、このシリーズは、低粘着性や即時反応性を持つ熱可塑性樹脂とも混合することができ、織布・多軸布・混合糸・立体織物といったさまざまな生地への加工や、引き抜き成形、プリプレグ工法などにも適用することが可能です。P12サイジングシリーズは、ドイツのオーバーブルフ工場で生産し、2014年内に販売を開始する予定です。

東邦テナックスは、既にP12サイジングシリーズを用いて、熱可塑性樹脂を使用した一方向性プリプレグテープ(TPUD)を製造することに成功しており、一般産業用途においては幅広く採用されています。また、航空宇宙用途においては、既に評価材料として採用されており、顧客における研究開発が進んでいます。今後、P12サイジングシリーズを販売展開することにより、射出成形用途を含む熱可塑性炭素繊維複合材料に向けて、さらに幅広く用途展開していきます。


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