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アイドリングストップ車を高機能化する「12V エネルギー回生システム」 日産自動車、三菱自動車に車載用ニッケル水素電池システムを供給【パナソニック】

2014年2月13日

パナソニック㈱ オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(代表者  山田  喜彦)の車載用ニッケル水素電池を用いた「12V エネルギー回生システム」が、日産自動車㈱(以下、日産自動車)、および、三菱自動車工業㈱(以下、三菱自動車)のアイドリングストップ車に搭載されます。搭載車種は、日産自動車と三菱自動車の合弁会社、㈱NMKVが企画・開発した新型軽自動車、日産自動車「デイズ ルークス」※1、および、三菱自動車「eKスペース」※2です。

環境意識の高まりを背景に、自動車の燃費改善に向けてハイブリッド自動車(以下、HEV)などの環境対応車に加え、アイドリングストップ車の普及が拡大しています。アイドリングストップ車は、エンジン始動時だけでなくアイドリングストップ(エンジン停止)時もエアコンのファンなどの電力を全てバッテリー(鉛電池)から供給するため、バッテリーの使用頻度が高くなります。当社の「12V エネルギー回生システム」を搭載することで、減速時の回生エネルギーの効率的な再利用による燃費向上、メインバッテリーとなる鉛電池の長寿命化など、アイドリングストップ車の高機能化に貢献します。当社システムは、鉛電池の電圧に合わせた12V設計とし、高温特性を高めたニッケル水素電池セルを採用している特長があります。変圧器が不要で、制御・冷却システムなどの簡略化ができる点などを評価いただき、今回の採用に至りました。

当社は、環境対応車用のリチウムイオン電池、ニッケル水素電池の開発ならびに事業を強化しており、既にグローバルで複数の自動車メーカーの電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、HEVに供給実績があります。車載用ニッケル水素電池については、極板の焼結技術※3など当社独自の生産技術により、耐久性に優れ、長期にわたって高い充放電能力を維持できる特長があります。また、個々の電池能力を最大限に引き出す電池制御も含めたシステム化技術にも長年の実績があります。

パナソニックでは、今後も更なる高性能電池、および、システムの開発・商品化を加速し、グローバルでの環境対応車用電池事業の拡大に取り組んでまいります。

※1  ターボ車を除く
※2  eKスペース(カスタムT)を除く
※3  金属ニッケル粉末を高温で焼成し、多孔質で強固なニッケル基材を作製する技術

【搭載される「12V エネルギー回生システム」について】

電池 : 車載用ニッケル水素電池(単1形)10本
電圧 : 12V
容量 : 6Ah (公称容量)
サイズ : 230×205×80mm
質量 : 約3.4kg

【「12V エネルギー回生システム」の特長】

1. 電装品に回生エネルギーを供給でき、燃費を向上
2. 従来アイドリングストップシステムに変圧器不要で搭載できる12V設計。高温特性に優れたニッケル水素電池採用
3. メインバッテリーとなる鉛電池の寿命延長に貢献

【「12V エネルギー回生システム」概念図】



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