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「2014 International CES」で自動車の未来に対する明確なビジョンを発表【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年12月20日

コンチネンタルがIBM とのコラボレーションによる初期の製品コンセプトを提示
ネットワークに接続されたElectronic Horizon が、豊富なクラウドソースによるデータとクラウドベースの技術を使用することで、車が文字通り「曲がり角に気をつける」ことが可能になり、前方の道路状況を予測
コンティネンタルがIBM と協力し、車両における自然言語処理を実現


車載エレクトロニクスやさまざまな新技術が「コネクテッド・カー」の体験を最前線で牽引しています。また、技術革新およびライフスタイルの変遷によって、ドライブエクスペリエンスが変化しています。大手グローバル自動車産業サプライヤーのコンティネンタルと、世界をリードするテクノロジー企業の1社であるIBMは、自動車メーカーがネットワークに常時接続された機能を市場に導入できるよう共同で開発を進めています。コンチネンタルは、2013年9月にフランクフルトで開催されたIAA国際モーターショーにおいて、IBMとの業務提携を発表しました。コンチネンタルは、接続された”Electronic Horizon”やスマートスピーチ技術など、両社の提携により生み出された初期の製品コンセプトを「2014 International CES(以下、CES)」で披露する予定です。



コンチネンタルは、自動車の未来に対し明確なビジョンを持っています。その最新の技術革新が、2014年1月7日より米国ネバダ州ラスベガスで開催されるCESで明らかになります。先進的な車両センサーから、車を施錠または解錠する車載アプリケーションやスマートフォン、さらには接続されたマッサージシートやシームレスに統合されたディスプレイに至るまで、同社は高度な運転支援システムから自動運転に進化するロードマップを発表します。

「ドライバーが今よりも多様なデジタルライフスタイルを求めているだけでなく、車両のネットワーク接続によって、安全性や効率性、および快適性がさらに向上する運転の実現に向けて、サービス提供の機会が拡大します」と、コンチネンタル・コーポレーション取締役会メンバーで、インテリア部門 責任者のヘルムート・マッチ(Helmut Matschi)は説明しています。さらに、マッチは「IBMとの提携で、完全にネットワークに接続された車の新たな可能性を実証できるようになりました」と述べています。

コンチネンタルとIBMは、高度道路交通システムを実現するために車両の組み込みクライアントとバックエンドのプラットフォーム用のソフトウェアおよびエンジニアリングサービスを提供するために協力することを計画しています。自動車メーカーは、拡張性の高いクラウドプラットフォームサービスによって、さまざまな車内サービスを新たに実装できる為、ドライバーや乗客は外界と直感的につながることができ、運転中の時間をより有意義なものにできます。マッチは、「私たちの目標は、既存のITインフラストラクチャに対してもシームレスに適応し、顧客が今日既に手にしている可能性のある高度なサービスを提供することです」と述べています。

ネットワークに接続された“Electronic Horizon”が前方の道路状況を認識
コンチネンタルは、IBMと連携して次世代のElectronic Horizonプラットフォームを開発し、予測型運転の強化を計画しています。ドライバーは、前方の道路状況を把握する事によって、より安全かつ快適に運転する個々の運転スタイルに合わせることができます。Electronic Horizon技術は、デジタル地図を利用して前方の道路を予測し、すぐ前方に見える景色を効果的に拡張するので、より安全かつスマートで環境に優しい車の運転が実現します。

現在のElectronic Horizon技術は、静的な地図データを使用して最も効率的な運転ルートを計算しています。接続されたElectronic Horizonでは、クラウド上のソースを利用して地図データを強化します。Electronic Horizonは、既存の車両センサーを高度に利用することにより、リアルタイムで情報を送受信する機能を備え、最終的には、車が「曲がり角に気をつける」ようになって前方の道路状況を予測できるようになる為、車両における重要な機能になる可能性があります。この改良された技術は、車を環境と結び付け、自動運転の道を切り開きます。

コンチネンタルは、自動運転が将来のモビリティにおける重要な要素であると考えています。交通事故による死傷者数の大幅な減少やドライバーの運転中に費やす時間の有効活用が、自動運転によって実現可能になります。コンティネンタルの自動運転に対する取り組みは、2016年までに部分的な自動運転、2020年までに高度な自動運転、そして、2025年までに完全自動化という、主に3つのフェーズで計画されています。

コネクテッド・カー
コンチネンタルの車載向け音声インターフェイスに関する深い知識と、IBMのインタラクティブな対話およびコンテンツ発見ソリューションとの組み合わせで、既存の車載音声システムと比べてよりインテリジェントなクラウドベースの音声ソリューションが実現します。目標は、IBMのスマートスピーチソリューションを使用して、車とドライバー間でのインタラクティブなやりとりを実現し、車と乗員との対話が各ユーザー、その文脈、相互作用、利用履歴、さらには車両状態ごとに異なるような、高度にパーソナライズ化されたソリューションを提供することです。「クラウドベースの機能は、将来の車の可能性を切り開きます」と、マッチがコメントしています。「車の将来的なインテリアおよび安全機能も、どのように車が接続されるかに依存します。コンチネンタルとIBMは、ドライバーの情報管理と安全運転を支援する、広範囲にわたる革新的なソリューションを新たに提供できるよう取り組んでいます。」





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