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電装システム設計、製造、保守整備のためのCapitalにS1000D規格準拠などの新機能を追加【メンター・グラフィックス・ジャパン】

2013年12月24日

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、技術ドキュメント規格S1000Dをサポートした、車両電装システムの仕様定義、設計、製造、整備サービスに対応するCapital®ソフトウェアスイートの最新版を発表しました。Capitalの最新リリースには、S1000D規格のサポートをはじめ、実に60を超える新機能が追加されています。Capital Publisher™を使用して、電装設計データから直接、S1000D準拠の情報パッケージを自動生成できるようになったため、技術ドキュメント作成に関わるコストと時間を削減します。今回のリリースにはまた、タブレット端末のサポート、セキュリティ強化、さらなる規制遵守への対応などの追加機能も含まれています。

S1000Dは技術ドキュメント発行の仕様を定めた国際規格です。この規格は当初、軍用航空機を対象として欧州航空宇宙防衛工業会(ASD)によって策定され、その後、陸上、海上、商用機械にも適用できるよう改定されました。現在は、米国の航空宇宙工業会(AIA)、航空輸送協会(ATA)の各ボードメンバーならびに国家産業と防衛産業の代表者からなるS1000Dステアリングコミッティが管理しています。

「技術ドキュメントにS1000Dなどの標準規格を採り入れることが増えてきました。電装システムのドキュメントを規格に基づいて生成する企業にとって、CapitalからS1000D環境にデータをフィードする機能は業務の大幅な合理化につながるでしょう。」HiCo-ICS GmbHのManaging Directorであり、オーストリアのASD Integrated Logistics Support Specifications Working Groupの会長を務めるWerner Schadelbauer氏は、上記のように述べています。

S1000D準拠のドキュメントを自動生成する機能を備えたCapital Publisherは、車両整備担当者に対して、車両/オプション構成別のデータの高度なナビゲーション環境も提供します。複数のオプション構成に分かれる複雑な電装システムを修理するのは、診断システムを活用したとしても、非常に時間のかかる作業です。Capital Publisherは、車両整備や修理を手掛ける技術者を強力に支援します。最新リリースのCapital Publisherでは、オンラインまたはオフラインのタブレット端末から環境にアクセスして操作できるので、たとえ遠隔地からであっても故障を修理しやすくなります。

メンター・グラフィックス、Integrated Electrical Systems Division、General Manager、Martin O’Brienは、以下のように述べています。「故障を素早く修理できるかどうかは非常に大きな違いです。農業用機械や軍用機などの業務用車両であれば可用性に直結しますし、乗用車やオートバイであれば修理コストの削減とブランドイメージ向上というメリットを実感してもらえるでしょう。電装システムの故障診断/修理支援機能をモバイル端末でも利用できるようにしたのは、2011年に登場したCapitalの機能拡張として自然なことです。」

最新版のCapitalでは、上記の新機能に加え、セキュリティとコンプライアンスの強化など、いくつもの機能が向上しました。Capitalの最新リリースは、新規購入、アップグレードのどちらであっても即日ダウンロードが可能です。


メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ10.9億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

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