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グローバル特許ライセンス取得 〜オリビン系リチウムイオン電池正極材料の強固な特許体制を構築〜【住友大阪セメント】

2011年7月5日

住友大阪セメント株式会社(東京都千代田区、社長:関根 福一)は、オリビン系リチウムイオン電池正極材料を全世界で製造販売できる特許ライセンスを取得しました。

今回取得した特許ライセンスは、オリビン系リチウムイオン電池正極材料に関する基本特許と改良特許が含まれ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの各国に出願された全特許をパッケージとしてまとめたものであり、リン酸鉄リチウムだけでなく次期正極材料として注目されているリン酸マンガンリチウムにも不可欠な特許です。
当社はリチウムイオン電池正極材料の本格的事業拡大に向け、ベトナムで年産2000トン能力のリン酸鉄リチウム新工場建設を既に決めておりますが、本特許ライセンスの取得により全世界で正極材料の製造販売が可能となり、またユーザー各社も当社正極材料を使用し全世界で電池を製造販売することが可能となります。
一方、当社はリン酸鉄リチウムではほぼ理論値通りの電池特性を達成し、また、リン酸マンガンリチウムの開発にも成功しており、それらに関する独自のナノ粒子合成技術を活かした特許を複数所有しております。
今回取得の特許ライセンスと当社特許の両方を備えることで、特許面では強固な体制を築くことができます。

万全な特許体制のもと、リン酸鉄リチウムの量産のみならず、リン酸マンガンリチウムをはじめとした高性能製品の開発を進め、リチウムイオン電池正極材料の事業拡大を推進していく所存です。

特許ライセンスの概要

対象特許:
①オリビン系リチウムイオン電池正極材料に関する基本特許
②カーボンコート(炭素被膜)処理に関する改良特許

特許保有者:
ハイドロケベック(カナダ国ケベック州の水力発電会社)
国立科学研究センター(フランスの国立研究所)
モントリオール大学(カナダ国ケベック州)


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