ニュース

コンチネンタルとIBM、コネクテッド・ビークルの開発分野で提携【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年9月13日

将来のインテリジェントなモビリティに不可欠なIT業界の強力なパートナー
IBMが大量データの処理および分析におけるノウハウを提供
ビッグデータのノウハウを生かして、クラウドベースの「完全に接続された」車両サービスの実現を目指す


大手グローバル自動車産業サプライヤーのコンチネンタルと、世界をリードするテクノロジー企業のIBMは、フランクフルト国際モーターショー(IAA)において、世界中の自動車メーカー向けに「完全に接続されたモバイル車両ソリューション」を共同開発する提携契約を発表しました。

「未来のモビリティ開発における段階的なプロセスは非常に複雑であり、IT業界のグローバル企業との強力なパートナーシップが必要であると強く確信しています。IBM社との提携で、世界をリードするテクノロジーパートナー企業と共に、安全性が高く堅牢な、完全に接続された車両のソリューションを世界中に提供することができます。」と、コンティネンタル・コーポレーション 取締役会会長 エルマー・デゲンハート(Dr. Elmar Degenhart)は述べます。

「IBMは、ビッグデータおよびクラウドコンピューティング分野の業界リーダーです。さらに、大量のデータを処理および分析し、高い頻度と速度で後続の予測を行うのに必要な深い分析に関するノウハウも保有しています。クラウド対応プラットフォームおよび組み込みシステム開発でのIBMの経験と、車両エレクトロニクスでのコンティネンタルのシステムノウハウとを組み合わせることで、インテリジェントでネットワーク化された次世代の車両基盤が構築されるのです。」と、デゲンハートは説明します。

契約の中心となるのは、自動車メーカーがさまざまな車内のモバイルサービスを新たに提供可能にする、拡張性の高いクラウドプラットフォームを開発することです。ソフトウェアの更新および車両制御装置の機能性がインターネット経由で配信できるようになる為、ワークショップを訪れる手間やコスト削減に貢献します。自動車メーカーが膨大な数の新機能を顧客に提供できるこのソリューションは、公共交通機関や保険、および小売業などの産業にとっても同様にメリットがあると考えられます。

IBMのグローバル自動車業界担当統括マネージャーであるDirk Wollschläger氏は次のように述べます。「完全に接続された車両を実現するには、ビッグデータや組み込みインテリジェンスを横断する技術的な専門知識や、高度に拡張可能なクラウドプラットフォーム上でサービスを提供する能力が必要になります。それぞれの分野におけるイノベーターであるコンチネンタルとIBMは、自動車業界とIT業界の融合を加速させ、自動車メーカーがマルチメディアモバイルサービスを、個人向けの車内エクスペリエンスやインフォテインメント、および交通情報の管理とを統合できるようにします。」

「今日の車両所有者は、モビリティに関するニーズを全面的に再考しており、所有する車が他のスマートデバイスと同様の機能と利便性を備えることを期待しています。つまり、車に対して品質、安全性、および信頼性の高い性能を求めているだけでなく、車両がドライバー自らの日常生活とデジタルでつながった生活の高度にパーソナライズされた延長線上に存在すると見なしているのです。」と、Wollschläger氏は述べます。

「今後数年間で、1.車両の自動化、2.排出ガスの削減、低燃費運転、そして車両の電化、3.コネクティビティといった、3つの戦略的な技術革新の力が自動車業界のメガトレンドを一気に押し進めると考えられます。」と、デゲンハートは説明します。「新興のデジタルワールドによって、メガトレンドのそれぞれに強力な刺激が加わります。車は単にインターネットにつながるだけでなく、その一部となります。ネットワークに接続されたインテリジェントなモビリティは、技術革新に多大なる可能性を開き、ドライバーが複数の新機能を利用できるようにします。クラウドベースの音声認識や交通情報のリアルタイムデータ交換、さらにはオンラインのナビゲーションデータに基づく先読み運転などがあります。このような背景から、未来の車は、より安全で効率的になるでしょう。」

コンティネンタルとIBMは、先読み運転機能を拡張して次世代の「electronic horizon」プラットフォームを開発する予定です。これにより、最終的には高度に自動化された運転が実現します。組み込みセンサー搭載の車両は、データ受信のみならず、位置や速度、減速などのデータをクラウドに送信します。これらのデータが処理および分析され、結果に基づいてアクションが実行されます。そして、リアルタイムマップが生成され、車両にとって文字通り「曲がり角に気を付ける」ことが可能になります。




コンチネンタル・オートモーティブ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#コンチネンタル・オートモーティブ
#テレマティクス