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「Nissan ZEOD RC」の初走行が目前に迫る【日産自動車】

2013年8月29日

-世界最速の電力駆動レーシングカーの実戦に向けた開発が順調に進行中-

「Nissan ZEOD RC」のシャシー第1号の完成を目前に控え、 「ル・マンの電動化」を目指す世界最速の電力駆動レーシングカーは、9月上旬に英国で初めてのサーキット走行を行う予定です。

既にカーボンファイバー製のボディを完成させている日産のエンジニアチームは、英国でこの新マシンの製作を予定通りに進めています。

米国カリフォルニアで行われているグローバルメディアイベント「日産360」において、スペインのルーカス・オルドネスが、「Nissan ZEOD RC」のテストドライバーに就任したことはすでに発表していますが、オルドネスは来週、専用シートの型取りを行うために、初めて「Nissan ZEOD RC」に乗り込みます。このマシンが初めてサーキットで走行する時には、完全な電動モード走行を行います。28歳のオルドネスは、ニッサンGTアカデミーの初代優勝者で、今年のスパ・フランコルシャン24時間レースでは、クラス3位でのフィニッシュを果たしています。

この車両の開発プログラムを通じて、日産は、来年のル・マンに向けたパワートレインのパッケージを決定するため、開発中に数多くの電動パワートレインをテストします。

日産のグローバルモータースポーツダイレクターのダレン・コックスは次のように述べています。「このマシンの開発において、今、胸の高鳴る時を迎えています。来年のル・マン24時間レースのピットレーンに並ぶまでに、今後さまざまなテストプログラムを行いますが、その準備がまさに整うところです」

「わずか12ヶ月の間にパワートレインをひとつ開発するのだけでも大変な作業ですが、我々はル・マンに最適なパワートレインを選ぶために、いくつものパターンを試していきます」

「しかし、これはレースでベストを目指すだけのためではありません。我々は、将来の量産車開発を加速させる技術を開発しているのです。ル・マン24時間は、世界で最も過酷な耐久レースであり、これに参戦することで、このような技術の開発をより早めることができるのです」

来年のル・マン24時間に参戦するという目標は、この革新的なZEOD RCプログラムにおける日産のチャレンジの最初のステップとなります。

日産のダイレクター・オブ・モータースポーツ・イノベーションのベン・ボウルビーは次のように述べました。「ル・マンでは、電力駆動で時速300kmへの到達を目指しています。また、ル・マンのサルテサーキットでは、コーナーやシケインでマシンの性能を引き出すために、最適のギアレシオを設定しなくてはなりませんし、目下のところは『Nissan ZEOD RC』がル・マンに参戦し、13.6kmのサーキットを走破する初めての電力駆動レーシングカーになることが、我々の最初の目標です」

今年の2月、日産自動車は、ACO(フランス西部自動車クラブ-ル・マン24時間レースのプロモーター)から 2014年のル・マン24時間参戦への招待を受けたことを、日産自動車のCEO、カルロス・ゴーンが発表しました。「Nissan ZEOD RC」は、革新的で新しい技術を紹介するためにACOが設定する特別枠「ガレージ56」から参戦します。




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