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新しい安全機能 : アクティブシートベルトが乗員の被害を軽減【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年7月31日

衝突不可避な場合、ContiGuard安全コンセプトのアクティブ緊急シートベルトコントロール機能によって車両が乗員を保護します
同技術はすでに独コンパクトカーに採用、ユーロNCAPアドバンスド賞を受賞

*本プレスリリースは、現地時間2013年7月18日に、ドイツ・フランクフルトで発表した内容の参考訳です。万が一、 英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。

交通事故に遭遇した車両の乗員は、衝突の際に全身が受ける非常に大きな負荷により負傷するケースがあります。大手グローバル自動車産業サプライヤーのコンティネンタルは、事故の直前に衝突に備えてシートベルトをタイトに締め拘束力を高める新しい機能を開発しました。この機能により、乗員の損傷の重症度を最大15%減らすことができます。ContiGuardの新機能「アクティブ緊急シートベルトコントロール」は、昨年ユーロNCAPアドバンスド賞を受賞しており、ドイツの大手自動車メーカーが、すでに2種類のコンパクトカーで採用しています。



「シートベルトやエアバッグなどの安全システムは、衝突時に乗員が適切な着座姿勢をとっている場合に十分な効果を発揮します。コンティネンタルの新しい『アクティブ緊急シートベルトコントロール』もまた、乗員がシートベルトを着用し、安全機能が最も有効となる姿勢を保持することで効果を発揮します。」と、コンチネンタル シャシー&セーフティー部門 パッシブセーフティー & センサリックス事業部 OSIS* セグメントの責任者であるラルフ・シュナップ(Dr. Ralf Schnupp)は述べています。シートベルトは、リバーシブル電気機械式シートベルトテンショナーにより、たゆみのないよう締められます。また、事故の際に、窓とサンルーフを自動的に閉じることで、外部からの障害物の車内侵入を防ぎ、安全性を高めます。

車両の走行状態は、車両ダイナミクスセンサーと周辺センサーからの信号を用いて安全コントロールユニット(SCU)で分析されます。ドライバーの急ブレーキや、車の横滑り、低速事故が発生しそうになった場合、あるいは、前方車両や後部車両と追突しそうな状況をシステムが検知すると、即座にアクティブ緊急シートベルトコントロールが統合安全機能をアクティブ化します。


テストによる有効性の実証
ドイツのアルツェナウにある、シャシー&セーフティー部門向けにアクティブ・パッシブセーフティー関連の開発ならびにテスト試験を行うサプライヤーである「コンチネンタル・セーフティー・エンジニアリング」は、多種多様なテストプログラムによって新機能の有効性を証明しました。ダイナミックな路上テストでは、車両限界ぎりぎりでの運転時においてシートベルトを早期にアクティブ化することで、乗員をどの程度最適な位置に保持できるかを検証しました。また、同時に行ったベルトをアクティブ化しないテストでは、乗員は衝撃で座席から飛び出してしまいました。さらに、スレッドを使用した衝突シナリオで、走行テストで得た乗員の位置についてシミュレーションを行いました。「乗員が 重傷となるケースの発生がはるかに少なくなることが観察できたことは、『アクティブ緊急シートベルトコントロール』機能の有効性が証明されたということです。」と、コンティネンタル・セーフティー・エンジニアリングの責任者であるグンナー・ユルゲンス(Dr. Gunnar Jürgens)は述べます。


手頃な価格で安全機能の統合
安全コントロールユニットを経由してフロントシートの電気機械式シートベルトテンショナーを一元管理することで、車内に低コストのシステムアーキテクチャが搭載可能になります。さらに、安全制御ユニットに機能を統合することで、これまで高級車のみに搭載していた機能を、ミドルクラスの車にも導入することが可能になります。コンチネンタルは、アクティブ緊急シートベルトコントロールを追加することで、同社の安全戦略であるContiGuardの拡充を図っています。ContiGuardは、アクティブおよびパッシブ安全システムを統合します。これにより、周辺センサーやドライビングダイナミクスセンサー、および、ドライバーの視認・運転行動の評価と、安全技術が相互にリンクされるため、よりいっそう効果的に機能します。

*OSIS : Occupant Safety & Inertial Sensors





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