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衛星通信およびナビゲーション向けのシステム設計ツールを発表【アジレント・テクノロジー】
2013年6月11日
アジレント・テクノロジー㈱（社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、当社の通信、航空・宇宙・防衛システム向け設計プラットフォーム「SystemVue」向けに、リファレンス・ライブラリ2種を発表します。
今回発表するライブラリは、「GNSS（Global Navigation Satellite System）ライブラリ」および「デジタルモデム・ライブラリ」の2種で、システム設計エンジニアやアルゴリズム研究者に、研究開発プロセスの初期段階の設計シミュレーションにおいて、機器のエミュレーションを行う標準リファレンスを提供します。衛星ならびに通信システムについて、ベースバンドやRFのハードウェアが完成する前段階であっても、現実世界における各種悪条件下を想定した検証が可能となります。これにより、開発期間短縮につながります。
次世代衛星設計
日本で2010年代後半に実用化が予定されている「準天頂衛星」などを含む次世代位置情報サービスでは、冗長性を高め、位置情報精度やセキュリティを改善した、堅牢な衛星と遠隔測定システム（テレメトリ）が必要となります。これを実現するため、軍事用、民生用のナビゲーション・システムでは、レシーバの新たなアルゴリズム、新周波数帯の利用、高性能RF／ベースバンド・アーキテクチャの研究が進んでいます。アジレントのGNSSライブラリでは、GPS送受信アルゴリズム・リファレンス、フェージング、マルチ衛星のコンステレーションへの対応、Beidou、GLONASS、Galileoの変調リファレンスを提供し、お客様の課題解決に貢献していきます。SystemVueと、アジレントのRFシミュレータや測定器とのリンクにより、衛星ナビゲーションシステムの研究開発ライフサイクル全般にわたって、様々な観点からの設計フローを提供可能となります。
当社のESL設計分野担当のDaren McClearnonは次のように語っています。
「一般のGNSS測定パーソナリティは、ワイヤレスの量産試験に最適化されており、研究開発の初期段階では悪条件や妨害波などのシナリオを想定した柔軟性を提供しておりません。SystemVueでは、リファレンスとなる知的財産、設計者自身のDSPおよびRFアーキテクチャ、現実的なテスト波形を、シミュレーション用シナリオに組み込みます。こうすることで、システム・ハードウェアの完成前でも新たなアイデアを評価することが可能となります。」
衛星・軍事用通信設計
さらなる高速データレートへとアップグレードを目指す衛星通信の設計者は、フレーミング、同期、イコライゼーション、リトレーニング、フィルタリング、サンプリング、直接シーケンス・スペクトラム拡散（DSSS）対応などを必要としています。これらに対応した商用ツールがない場合、一般に、設計者はシミュレーション・ツールや測定器を自作しています。
当社のデジタルモデム・ライブラリを使えば、ツールを自作する必要がなくなります。このライブラリでは簡単に使える信号処理リファレンス・モデルを提供しており、衛星、軍事用無線通信システム、商用無線通信システムで使用されているデジタル変調方式約35種に対応しています。また、SystemVueを通しての信号生成や測定にも対応しています。デジタル・プリディストーション、DSSS通信、BERアプリケーションの実際の部品を用いての試験に対応します。異なる箇所の設計者（たとえば、ベースバンドやRF部品設計者、システム・アーキテクトや検証担当者）間で、各種規格の共通リファレンスとして利用することも可能です。
販売価格（発表日時点での税抜き参考価格）・提供時期等
W1919 GNSSライブラリは、SystemVue 2013.01の一部として、以下のウェブサイトでダウンロード可能です。
http://www.agilent.com/find/eesof-systemvue-latest-downloads
W1902 デジタルモデム・ライブラリは8月から提供開始予定です。早期使用の申し込みは以下のウェブサイトで行うことができます。
http://www.agilent.com/find/eesof-systemvue-earlyaccess
SystemVue 200万円から
関連情報
30日限定の無料評価版 ： http://www.agilent.com/find/eesof-systemvue-evaluation
製品写真 ： http://www.agilent.com/find/SystemVueSatellite_images
Agilent EEsofEDAのソフトウェアについて
Agilent EEsofEDAは高周波、高速デジタル、RFシステム、ESL、回路、3次元電磁界、物理層設計、デバイス・モデリング向けの先進的なEDAソフトウェアを提供しています。詳細情報は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/eesof
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー（NYSE:A）は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,500名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2012年10月期、69億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
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