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自動運転 ボッシュがドイツの公道でテスト走行を実施【ボッシュ】

2013年5月23日

・ボッシュのテスト車両が高度な自動運転でアウトバーンを走行
・包括的な安全コンセプトに問題がないことをTÜV Südが立証
・実際の交通状況下で実施する走行テストにより機能開発を促進

  

ボッシュは、ドイツ国内の道路で自動運転のテストを進めています。その目的は、日常の運転状況下で車両の自動ステアリングシステムや自動運転のテストを行い、機能を向上させることにあります。ボッシュがテスト走行に向けて練り上げた安全コンセプトを賞賛している独立機関からの報告によると、ドイツの認証機関TÜV Südは「実験車両に公道でのテストを妨げるものは現在ひとつもない」と確信しているとのことです。ボッシュ取締役会メンバーとしてこの分野を担当するヴォルフヘニング・シャイダーは、この機関による判定の重要性を強調し、「ボッシュは二重でチェックするプロセスに非常に力を入れています」と述べています。

開発の第1段階は、高速道路での自動運転です。横断車両や対向車、歩行者のいない高速道路は、自動運転システムにとっての問題や条件を最小限に抑えることができるからです。テスト車両の操作は、ボッシュのレーダーやビデオセンサーが収集した車両周辺に関する必要な情報のほかに、車線維持支援システム、アダプティブ クルーズ コントロール システムや車線変更支援システムの指示を通じて行われます。テストで判明した結果は、低速での完全自律車両制御を前提とした渋滞パイロットシステムなど、より高度な自動運転機能への道を切り拓くことに寄与します。その目的のために行われるテスト走行の中で、緊急ブレーキや回避システムの改良に役立つ有益な経験が得られています。「これらのテストの結果を活かせば、より安全・快適な運転を実現できるようになるはずです」(シャイダー)。

この技術は、高速道路で遭遇し得るほぼすべての交通状況に対応可能なレベルにまで高められてはいますが、テスト車両のハンドルを握るのは、特別な訓練を受けたドライバーに限定されています。安全コンセプトを理解し、特別なドライビングコースを完走した経験のある従業員のみが、このテスト走行に参加することを許可されています。彼らに求められる能力の1つとして挙げられるのは、潜在的な危機的状況に素早く反応する能力になります。

約5,000人のボッシュの優秀なエンジニアたちが、自動運転機能のベースとなる、より高機能なセーフティ/アシスタンスシステムの開発に尽力しています。システム開発を担うプロジェクトチームは現在、将来的な機能を車両のセンサー、コントロールユニット、アクチュエーターに安全に組み込み、統合システムを作り上げる作業を進行中で、この目標に向けて、カリフォルニアのパロアルトではエンジニアが機能の開発を進め、システムの統合をドイツ/シュトゥットガルト近郊のアプシュタットで行っています。

  

その他のYouTubeリンク:

ボッシュの自動運転機能
http://www.youtube.com/watch?v=0D0ZN2tPihQ




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