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上海モーターショーでコンセプトカー「Friend-ME」を公開【日産自動車】

2013年4月20日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は20日、2013年上海モーターショー(プレスデー:4月20日、会期:4月21日~29日)において、コンセプトカー「Friend-ME(フレンド・ミー)」を世界で初めて公開しました。「Friend-ME」は、力強い彫刻的なラインを持ち、きらびやかな夜の街中でも注目を集めるような堂々とした外観と、乗車した4人の友人たちが対等な立場で一緒にワクワク感を得られるようデザインされた室内空間を特長としています。



日産は、単一市場における世界最大のセグメントに属するお客さま、すなわち、1980年代に生まれた約2億4,000万人の中国の若者「八零后(Bālínghòu)」はどのようなことに憧れるのかということを探究し、特に20代半ばの男性の社会的な行動形態に焦点を当て、「Friend-ME」のコンセプトをつくりました。

商品企画本部の本部長であるフランソワ・バンコンは、「八零后の男性は、世界最大の市場において非常に大きな集団を形成しており、その勢いは今や最高潮にあります。今後数十年の世界の自動車トレンドは、八零后の男性の嗜好によって形作られていくことになるでしょう。そのため、私たちは注意深く八零后の男性の将来の夢に耳を傾け、その夢に手が届くような商品を提案していくことが重要なのだと考えています。『Friend-ME』はその最初の提案となります。」と述べました。

兄弟姉妹がいない八零后の世代にとって、仲間と共有する時間はかけがえのないものです。「Friend-ME」に乗ることで、4人の仲間たちは自分たちだけのとても心地の良いプライベート空間を共有することができます。また、4人全員が対等であることを実感し、バーチャルにつながることでワクワク感を共有することもできます。

日産デザインチャイナのVPである豊田泰治は、「私たちは、「Friend-ME」のエクステリアデザインに、「Distilled ‘Da Qi’(大気)-進歩的な’大気’の解釈」と呼ぶ手法を用いました。「大気」とは、独特の雰囲気を醸し出す、あるいは存在感があるということですが、それと同時に、流れに乗る、調和するということも意味します。そのバランスをとりながら、私たちは「大気」を進歩的に解釈し、本質へと到達しました。その結果、セダンのカテゴリーに全く新しい、若々しい一面を加えることができたのです。」と述べました。

低く幅広いスタンスと、短いフロントとリアのオーバーハングが、がっしりとしつつもアグレッシブでスポーティな印象を際立たせています。その魅力的なプロポーションに加え、立体的な『Vモーションシェイプ』のグリルからフェンダーやボディサイドへと流れるエネルギッシュで抑揚のある面、『ブーメランシェイプ』のヘッドランプとリアコンビネーションランプ、薄く軽さを表現した『フローティングルーフ』、跳ね上げたような形のCピラー部などは、互いに調和・共鳴し合いながら、洗練された印象を与えます。これら特徴的なデザインは、日産車の新しいデザインの方向性の一つでもあります。さらに、テクノロジーに精通した若者の嗜好に合わせて特別に開発されたネオン・グレーのボディカラーは、夜のドライブでもクルマのシルエットをより目立たせる効果を発揮します。

また、「Friend-ME」は乗車する4人全員が対等な仲間であるため、それを体現するようにフロントとリアの4つのシートは全てが同じように先進的なスタイルでありながら、それぞれが独立しています。そして、4人全員が、車速、ナビゲーション、燃料の残量など、同じ情報を共有することができます。また、全員が同じ音楽を聴くこともできますし、4人それぞれが自分のシートで自分の好きな音楽を聴くこともできるのです。

そして、アイコニックなオニキスブラック仕上げの一体型センターコンソールは、ダッシュボードからリアシートの間へと伸び、4つのシートからそれぞれ操作することができます。また、自分の携帯電話から車内のスクリーンに送るなどデータのやり取りをすることで、自分が面白いと思ったコンテンツを全員で共有することもできます。

「『Friend-ME』のセンターコンソールでは、これからの道のり、地平線の先、壁の向こう側など、オンラインの世界でどのような場所も見わたすことができます。劇場や映画館が立ち並ぶ繁華街をドライブすれば、通り過ぎる1つ1つの施設の上演内容がコンソールのスクリーンに映し出されます。私たちは、『Friend-ME』でクルマにおけるオンラインの未来を予測したのですが、それはとてもエキサイティングなものです。」と豊田は語りました。

日産の常務執行役員、チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎の指揮の下、2011年に開設された北京の日産デザインチャイナ(NDC)と日産グローバルデザインセンター(NGDC)のデザインチームが協力してつくりあげた「Friend-ME」は、PURE DRIVEであるハイブリッドシステムを採用し、セダンカテゴリーでありながら魅力的なエクステリアを特長としています。また、ちょっとした外出をまるで冒険のように感じることができ、プライベートでありながら仲間同士はつながっている、そんなスペースを求める中国の若いお客さまの夢をかなえたクルマです。

バンコンは、「日産は、中国のお客さまにワクワクして楽しんでいただくために何が必要かを考えています。『Friend-ME』 は、まだ序章に過ぎないのです。」と述べました。




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