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タイで自動車エアバッグ用ナイロン繊維の増産を決定 ナイロン66原糸を年約7,000トン増 2015年1月稼動【東レ】

2013年4月16日

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣)はこのたび、タイ国で自動車エアバッグ用ナイロン繊維の生産設備増強を決定しました。

同国における当社子会社であるタイ・トーレ・シンセティクス社(略称:TTS)のアユタヤ工場にエアバッグ用ナイロン66繊維の生産設備を増設します。新設備の年産能力は約7,000トンで、稼動開始は2015年1月からの予定です。増設後の同社生産能力は現行比約4割増の年産約23,000トンとなります。それに伴い、東レグループのエアバッグ用ナイロン66繊維の生産能力は、日本の岡崎工場(愛知県岡崎市)とタイTTS社を合わせて、年産約32,000トンに拡大します。

 

 

TTS社アユタヤ工場

エアバッグ基布の世界需要は、自動車生産台数の増加に加えて、アジア各国をはじめとする新興国市場におけるエアバッグ装着率の向上により、2020年までに年平均約7%以上の成長が見込まれています。今回の増産は、この旺盛な世界需要の拡大を取り込むべく実施するものです。
東レはエアバッグ事業について、2003年からグローバル規模で事業拡大を進め、現在は日本とタイで生産した原糸を、日本・タイ・中国・チェコの基布生産工場に供給し、原糸から基布までを一貫生産するグローバル生産体制を構築しています。また、研究・開発拠点を日本と中国に、さらに販売面では日本をヘッドクォーターとしてアジア、欧州、北米、南米の計7ヶ所にマーケティング拠点を展開しています。

東レは引き続き、原糸から基布までの一貫生産による品質競争力をはじめ、グローバル生産体制、研究・開発機能、マーケティング機能、それぞれの強みを活かすことで、世界の自動車メーカー、モジュールメーカーからのグローバルニーズに対し、商品開発から生産・供給にわたりお客様対応の充実を図ってまいります。

東レは中期経営課題“プロジェクトAP-G 2013”のもと、持続的に収益を拡大する企業グループを目指す中、その基本戦略の一つとして「成長分野および成長地域における事業拡大」を推進しています。当社は自動車エアバッグ用繊維をその重点素材の一つと位置づけ、世界シェアナンバーワンを目指してさらなる事業拡大を進めてまいります。

<ご参考>
タイ・トーレ・シンセティクス社 概要
1. 会社名        :Thai Toray Synthetics Co., Ltd. (TTS)
2. 本社所在地 :タイ・バンコク市
3. 従業員数    :約800名
4. 事業内容    :[バンコク工場] 衣料用、産業用ナイロン糸・ポリエステル糸、ナイロン・PBT樹脂コンパウンド
[アユタヤ工場] 産業用ナイロン糸、衣料用ポリエステル糸
[ナコンパトム工場] 蒸着フィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム




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