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LEDストリップライト:「ドライバーフォーカス車」にはデジタル副操縦士が搭乗【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年4月11日

コンチネンタルのコンセプトカーには、ドライバーが運転に集中する為に役立つ、インテリアや環境に関する最先端の安全技術が施されています。

今日、世界中で発生している事故の原因となっているのがドライバーの注意散漫な運転です。米国運輸省(USDOT)によると、米国では注意散漫な運転による事故で、1 日平均10 人が死亡し、1,100 人以上が負傷しているといいます。大手グローバル自動車産業サプライヤーのコンチネンタルは、シカゴオートショーにて「ドライバーフォーカス車」を展示しました。このコンセプトカーは、最新のドライバー支援システムとLEDストリップライトがリンクしており、ドライバーの注意散漫な運転が発生した場合に危険を知らせ、回避させる強力なサポートツールとなっています。

ドライバーフォーカス車は、車線維持支援やアダプティブ・クルーズ・コントロール、そして衝突警告システムなど最新のドライバー支援システムの機能が搭載され、危機的交通状況に陥ることを防ぎます。また、車内の赤外線カメラがドライバーの視線の先を検出し、ドライバーが危険な状況を察知できるのか、それともドライバーの注意が散漫になっているのかを判断しす。さらに、ドライバーが危険な状況にある場合には、LEDストリップライトによって状況を瞬時に察知できます。車内全体を囲むLEDストリップライトが光信号を発し、ドライバーの視線を危険の原因へ誘導します。このように、運転状況やドライバーの注意の状態に応じて警告およびドライバー支援システムが作動します。

「ドライバーフォーカス車は、車の周囲を常にスキャンし、ドライバーが危険を見落としていると判断した場合には、ドライバーに警告を発する『デジタル副操縦士』が傍らにいるのです。」と、コンチネンタル・コーポレーションの取締役会メンバーでインテリア部門プレジデントを務めるヘルムート・マッチ(Helmut Matschi)が説明します。「コンチネンタルのコンセプトカーは、新技術を間断なく統合させることで事故のリスクを軽減させます。ドライバーの注意散漫な運転がもたらす危険性を重視し、インテリア技術開発に対する取り組みを拡大していきます。コンチネンタルのポートフォリオには、ドライバーの注意散漫な運転に対応する強力な戦略が策定されており、今後は段階的に量産体制に移行していく予定です。」

「交通事故の約80%が、人為的ミスによって発生しています。なかでも、ドライバーの注意散漫が深刻、且つ主要な要因となっています。交通事故の要因は、ドライバーの眠気、単調な運転状況、さらにはドライバーのストレス増加や情報過多など様々です。」と、コンチネンタル・コーポレーションの取締役会メンバーで、シャシー&セーフティー部門のプレジデントを務めるラルフ・クラマー(Dr.Ralf Cramer)は述べています。「人為的ミスによる事故対策として、コンチネンタルはドライバーに危険性を告知し、必要に応じてサポートする事故防止技術(アクティブセーフティー)を採用しています。」

ドライバーの注意散漫を察知して、ドライバーに注意喚起を促す

ドライバーフォーカス車は、赤外線インテリアカメラを使用し、ドライバーの注意の先を検出します。ステアリングコラムに設置されているインテリアカメラは、ドライバーの目や頭などの動きを監視しています。これによりドライバーの疲労状態や危険な走行状況で、視線が道路に向いているかを察知します。また、LEDストリップライトによって、ドライバーの注意が注視すべき危険な状況に向けられます。このストリップライトは、ドライバーの注意が散漫になっていないかを検出する赤外線インテリアカメラに接続されています。また一方で、インテリアカメラは危険な状況を識別するさまざまなドライバー支援システムとも連結しています。たとえば、ドライバーが危険性の高いエリアに接近している際に、道路から視線が外れていることを赤外線カメラが検出すると、LEDストリップライトが作動します。LEDは光線や点滅などさまざまな光信号を生成できます。ドライバーは、周辺視野でこの光を認知し、目を留めるべき方向に注意を払います。LEDストリップライトは、危険性のレベルに応じて、白色、黄色、鮮やかな赤色といった異なる色で注意を促します。この手法は、都市交通における事故防止や軽減のため、革新的なドライバーセーフティーや高度なドライバー支援システムの開発を行う、コンティネンタルとダルムシュタット工科大学(Technische Universität Darmstadt)の共同研究プロジェクト、PRORETA 3 の一環として開発しました。

危険を察知するドライバー支援システム

コンチネンタルのコンセプトカーは、すでに市販されているさまざまな高度支援システムにアクセスし、車の周囲状況を察知します。ドライバーフォーカス車は、ドライバーが交通状況に注意を払っていない場合には、車線維持支援機能からドライバーに明確な警告を発します。この機能は、不要な警告により、かえってドライバーの気を散らせてしまわぬよう、必要最低限に抑えられています。

さらに、アダプティブ・クルーズ・コントロール機能とヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)間の相互作用も拡張されます。アダプティブ・クルーズ・コントロールは、レーダー情報を使用して、前方車との最適な距離を保ちます。また、状況次第で特に重要な操作が必要になった際には、警告が計器クラスターまたはヘッドアップディスプレイに表示されます。ドライバーフォーカス車では、LEDストリップライトによりブレーキ操作が必要であることを明確に指示する為、ドライバーがこれらの警告サインを見逃すことは事実上なくなります。

衝突警告システムとの相互作用には優れた特徴があります。コンティネンタルのドライバーフォーカス車では、衝突の警告を発する前にドライバーの視線を分析し、より的確な警告を発します。たとえば、ドライバーの注意が道路に向いている場合には、状況が極めて致命的になるまで警告を抑制することができます。反対に、まだ致命的なレベルに達していない状況でも、ドライバーが正しく道路に注意を払っていない場合には、直ちに警告が発せられます。このような工夫により、警告が表示された際のドライバーの注意は、最も必要性の高い方向に、効果的に向けられるのです。

自動運転に向けて

ドライバー支援システムの統合や車両の環境認識、そしてインテリアカメラは、自動運転を実現する上で重要な役割を果たすことになります。たとえば、特定の交通状況下でドライバーがよそに気を取られていることを検出すると、車が代わりに運転を引き継ぐことができます。2016 年頃には、渋滞状況で高速道路を時速30 キロで走行するなどの特定の状況下においては、車が半自動で運転できる可能性があります。そして、車の流れがスムーズになり、ドライバーが再び運転をコントロールしなければならない場合には、LEDストリップライトがドライバーに注意を喚起します。





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