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中国で路車間通信の実証実験を開始【デンソー】

2013年3月22日

㈱デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、3月23日から27日まで中国の同済大学と共同で路車間通信を活用した交通制御システムの実証実験を中国江蘇省太倉市(たいそうし)の公道で開始します。

今回実施する実証実験では、路車間通信を活用して公共バスと路側のインフラ機器が通信し、バスが交差点で停止せずに通行するための最適な運行スピードやバス停の発車タイミングを知らせることにより、燃費改善およびCO2削減を図ります。また、バスが信号機に接近した際に、状況に応じて交差点の信号を変更し、公共バスの優先通行を行います。

中国では、特に大都市で車両台数が飛躍的に増加したことにより慢性的な交通渋滞が発生しており、公共バスの導入拡大が進められています。その中で、公共バスの定時運行や燃費改善が求められています。路車間通信は、車と信号などの路側のインフラ機器に無線通信機を搭載・設置し、車両情報や道路情報を通信することにより、渋滞の緩和や燃費改善、衝突事故の防止に寄与する技術として期待されています。

デンソーは、2003年から車車間通信・路車間通信の主要機器である無線通信機の開発に取り組んでいます。自社のテストコース内に模擬市街地路を作り、実車を用いた通信性能確認およびアプリケーションの開発・評価を進め、その開発成果を実装した車載機を、カーメーカーと日米欧の政府機関が協力して実施している各種実証実験に提供しています。デンソーは、交通流の円滑化によるCO2排出削減と交通事故のない社会の実現に寄与するため、車車間通信・路車間通信の早期実現を目指します。




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