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低燃費と安全性を高次元で両立 狭幅・大径サイズ 「ラージ&ナローコンセプトタイヤ」を開発【ブリヂストン】

2013年3月5日

㈱ブリヂストンは、「持続可能な」社会の実現に向けた、新たなタイヤ環境技術として、これまでのタイヤとは全く異なる新カテゴリーの狭幅・大径サイズ「ラージ&ナローコンセプトタイヤ」の開発に成功しました。

今回開発に成功した技術は、タイヤサイズをこれまで無かった狭幅・大径サイズ化(タイヤ幅を狭幅化、タイヤ外径を大径化)すると共に、使用空気圧を高内圧化へと変更、また新たに開発した専用パタン技術や専用コンパウンドを適用することで、従来とは別次元の技術イノベーションによる転がり抵抗の低減とウェットグリップ性能の向上を実現しています。

「ラージ&ナローコンセプトタイヤ」は、車両の燃費向上を通じたCO2排出量の削減に貢献できる技術として、当社が開発を進めているもので、今後低燃費タイヤ「ECOPIA」ブランドの新カテゴリーとして次世代自動車への新車装着など、早期実用化を目指して参ります。

なお、「ラージ&ナローコンセプトタイヤ」は2013年3月5日より開催される「ジュネーブモーターショー2013」のブリヂストンブースに展示致します。

当社グループは、世界最大のタイヤメーカーとして、「燃費向上を通じたCO2排出量の低減」、並びに「100%サステナブルマテリアル化」の活動を進めることで、事業面、環境面ともに持続可能な形で、いつまでも魅力ある商品をお客様にご提供することが可能になると考えています。今後も「持続可能な」社会の実現に向けた様々な技術開発を進めてまいります。


新技術の特徴

1. 環境性能 
タイヤを大径化・高内圧化することにより、路面と接地する部分の変形を大幅に抑制しました。更に、構造・材料を最適化することで、従来の一般的なタイヤサイズ(175/65R15)※1対比で転がり抵抗係数を約30%※2低減しました。更に、狭幅化することにより、車の燃費向上に関わる重要な特性である空気抵抗を低減。現在市販されている当社の低燃費タイヤを大幅に上回る低燃費性能を実現しています。

2. 安全性能
タイヤを狭幅化することで、雨天走行時などに路面上の水から受ける抵抗を低減。また、路面と接する部分の形状を長く、且つ接触圧力を高くする専用形状設計によりタイヤと路面間の排水性を向上しました。新たに開発した専用パタン・専用コンパウンドの効果と併せて従来品対比、ウェット制動性能を約8%※2向上しており、高い安全性能を確保しています。
※1  今回開発品と比較したタイヤは、開発品の想定装着車格の代表車種向けタイヤサイズです。
(開発品と同等の負荷能力を有しています)
※2  「転がり抵抗係数」、「ウェット制動性能」に関する詳細なデータはタイヤ公正取引協議会に届け出てあります。

参考

「ラージ&ナローコンセプト」は当社の環境長期目標の中で、「温室効果ガス排出削減に関するグローバル目標への貢献(CO2排出量50%以上削減)」を達成する取り組みの1つです。





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