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「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」対応の新型ホイールローダ6機種を新発売【川崎重工業】

2013年3月4日


川崎重工グループのKCMは、「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」(※1)対応の新型ホイールローダ6機種 「80Z7」、「85Z7」、「90Z7」、「92Z7」、「97Z7」、「115Z7」(以下、「Z7シリーズ」)を、4月1日より順次国内で新発売します。

今回発売する新型ホイールローダ 「Z7シリーズ」は、当社と日立建機㈱との共同開発により両社の技術を結集させたニューモデルです。現行モデルの良さを踏襲しながらも、安全性、経済性、作業性能、外観、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められるあらゆる点を全面的に見直し、ユーザーニーズに応えています。

新型ホイールローダ「Z7シリーズ」は、排出ガスに含まれる大気汚染の原因物質である窒素酸化物 (NOx)および粒子状物質(PM)を大幅に削減し、国土交通省が定める「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に適合しています。また、新しい油圧制御システムやエンジン出力制御などを採用することで、従来機より飛躍的に作業性能を向上させるとともに、10~20%の燃費低減を実現しました。

※1  特定特殊自動車(ほとんどすべての建設機械、農業機械、産業用機械)を対象とする、ディーゼルエンジンの新たな排出ガス規制。


「Z7シリーズ」の特長および主要諸元は、次のとおりです。

1. 主な特長

□「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に対応
・ 新たにエンジンに搭載したディーゼル微粒子除去装置(DPF)、排気ガス再循環装置(EGR)、 可変容量ターボ(VGT)を細かく制御し、排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を従来機より約50%、粒子状物質(PM)を約90%削減しました。

□燃費の低減
・ 可変容量ポンプを用いた「オープンセンター・ロードセンシングシステム」によるシンプルで操作性の良いシステムを採用し、動作時の油圧エネルギーロスを低減。

・ 作業負荷に応じたエンジンの最適制御により、エネルギーの消費を低減。

・ 機器の最適配置、高性能ハイブリッドファンならびに車両状態をフィードバックした回転制御により、冷却ファンの駆動動力を低減。

・ 「97Z7」と「115Z7」は、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの採用により、高速走行時にエンジンからの出力を直接トランスミッションに伝達することで、燃料消費量を抑制。

以上の新システム、新制御の採用により、従来機より10~20%の燃費低減を実現しました。

□作業性能、安全性、居住性の向上
・ 各種新制御機構を統合したシステムにより、掘削・運搬・積込みの各作業において作業性能、作業効率の飛躍的な向上を図っています。

・ 運転席のインパネには視認性の高い高解像度フルカラー液晶を採用。さらに後方視認モニターをビルトインし、後退時の安全確認を容易にしました。

・ 傾斜昇降ラダーの採用、キャブドアの改良、ハンドレールの最適化を行い、乗降時の安全性向上を図っています。

・ オペレータの居住空間を拡大し、気密性を高めた新型キャブを搭載しています。

□機能美を追求した外観デザイン
・ オペレータの視界に配慮するとともに、従来のイメージを一新した三次元曲面を多用した躍動感あふれるデザインを採用しました。

□新メンテナンスパッケージ
・ 新たに開始する「Z7シリーズ」向けの新車保証プログラムです。

①パワートレイン(エンジン、動力系装置、油圧機器を含めた主要コンポーネント)は、3年または5,000時間のいずれか早く達成した時点まで保証期間を延長します。※2

②無償メンテナンス
エンジンオイルとエンジンオイルフィルタは、500時間毎に4回まで無償で交換を実施します。マフラフィルタは、4,500時間到達時に無償で洗浄を実施します。

※2  13ヶ月以降の保証は、有償メンテナンス契約が必要です。

2.主要諸元




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