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ドレスデンでMEMSセンサー向けのASICを設計 自動車分野と民生分野の用途に焦点【ボッシュ】

2013年1月28日

■各顧客のニーズに応じた集積回路を設計

■ヨーロッパで最もダイナミックに展開するマイクロエレクトロニクス・センター



ボッシュは、ドイツのドレスデンで、マイクロ・エレクトロメカニカル・システム(MEMS)向けのASIC(Application-Specific Integrated Circuits:特定用途向け集積回路)の設計に着手しました。MEMSセンサーとは、シリコンを用いてモーション、気圧、磁場などを検出するセンサーです。モーター制御、車両安全走行制御、横転検出といった自動車関連の用途に広く使用されていますが、近年ではスマートフォン、ゲーム端末、タブレットといった民生分野への応用もますます広がっています。

ASICは、センサーの値を読み取り、その測定値をアナログモード、またはデジタルモードで伝送する役割を担います。そして、その回路が用途に合わせて設計されている場合には、スマートフォンや自動車に求められる信頼性や安全性を高いレベルで満たせるようになります。

ボッシュは、MEMSセンサーとそれに関連するASICに大きな成長の可能性があると考えています。そこで、ドレスデンに新たに設置された設計センターが、ロイトリンゲン、ミュンヘン、上海、バンガロールにあるIC設計拠点の既存ネットワークを拡充する役割を担うことになりました。またボッシュは、ヨーロッパで最もダイナミックに展開するマイクロエレクトロニクス産業センターの1つとしてドレスデンでその地位を確立し、ドレスデン地域で影響力のある研究者やエンジニアにも協力を仰ぐことにしています。

ボッシュ・センサーテックでCTOを務めるウド・マルティン・ゴメス(Udo-Martin Gomez)は「革新的な製品ラインナップの拡充でカギを握るのは、MEMS技術の高い専門性と優秀なIC開発者です」と述べています。またボッシュ・セミコンダクターでエンジニアリングを担当する上席副社長のエリッヒ・ビアマン(Erich Biermann)も「こうした動きは、ボッシュが半導体開発・生産拠点としてドイツに対して大きく寄与していることをよく表していると言えるでしょう」と話しています。

参考:MEMS技術

ボッシュは、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)技術の開発を手がけるパイオニア企業の1つに数えられ、1995年に生産を開始して以来、20億個を超えるMEMSセンサーを生産しています。その生産量は毎年新記録を更新し、2011年には約5億個のセンサーがロイトリンゲンの生産拠点から送り出されました。こうしたことを通じて、ボッシュはマーケットリーダーとしての地位を確立しています。その製品範囲は気圧、加速度、角速度、慣性測定用の各センサーにおよび、自動車や民生分野においてさまざまな用途で用いられています。ボッシュの車両用センサーの詳細については、www.bosch-sensors.com をご覧ください。



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