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Real True Color XYZカメラ「RTC-21」を新開発【池上通信機】

Real True Color XYZカメラ「RTC-21」
人の眼に極めて近い感度を実現。
色の数値化により、忠実な色管理が可能。

池上通信機株式会社(本社:東京大田区/代表取締役社長 松原 正樹)は、XYZカメラILOREAL『RTC-21』を開発いたしました。
RTC-21は、一般的なRGB三原色カメラでは捉えられない幅広い色域の色情報が取得できる、人の眼と等価な感度のXYZ表色系(*1)を採用したカメラです。
これまでの「美しく表現する」カメラとは異なり、「色を忠実に取得する」ためのカメラです。今後、医療、検査、印刷、塗装などを中心に、各種産業用途に向け、積極的に販売を展開して参ります。

 

主な特長

■ 人が知覚できるほとんどの色を忠実に取得できるため、撮像した画像から色を定量的に求めることができ、
     人の色知覚に基づく色の評価や比較を可能にします。

■ 検査システムにおいて、カメラで取り込んだ画像の任意領域を解析できるため、1点ずつの測色方式に比べ、
     検査能力をはるかに高めることができます。

■ 300万画素1/2.8型CMOSイメージセンサ3板方式。QXGA(2048×1536画素・15fps)と
     HD(1920×1080画素・30fps)の2タイプをラインアップしています。

■ 信号出力端子は、汎用性の高いCameraLink及びDVIを採用。
     QXGAタイプでは、DVI出力の解像度は画面中央部の1600×1200画素を切り出したものになります。

医療分野

■ 色を忠実に撮影できるため、肌などのわずかな色合いで判断を求められる遠隔医療での応用が期待できます。

■ RGBカメラでは撮影しにくい血液の色も鮮やかに撮影できます。

検査分野

■ 平均色差△E≦1(*2)というわずかな色の差も定量的に解析できるため、色むらの検出に最適です。

■ LEDなど色鮮やかな発光対象物の検査にも、正確な色情報を提供できます。

その他

■ 電子商取引の製品撮影において、製品の色を正確に取得できるため、色によるトラブルの防止に役立ちます。

■ 美術・芸術作品のアーカイブに正確な色情報を提供することができます。

■ xvYCC、デジタルシネマなど色域の拡張化に合わせた応用が期待できます。


*1  CIE(国際照明委員会)が1931年に採択した標準表色系で、人の色知覚を定量化したもの。
*2  マクベスチャートの24色に対する分光輝度計測定値との平均色差。

製 品 名
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RTC-21 ILOREAL XYZカメラ
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販売開始時期 2011年 6月
希望小売価格 オープン価格


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