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自動車向け「第4世代 高効率円すいころ軸受」を開発【日本精工】

2012年12月3日

~自動車の燃費向上と信頼性向上に貢献~


日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役  代表執行役社長  大塚  紀男、以下NSK)は、自動車のデファレンシャルギアやトランスミッション向けに摩擦損失を約30%低減させた「高効率円すいころ軸受」を開発しました。NSKは、本製品を2012年から発売し、売上として2016年に20億円/年を目指します。

開発の背景

円すいころ軸受は、自動車の高い支持剛性や高荷重への対応が求められる部位で、幅広く採用されております。しかし、燃費改善のため、円すいころ軸受の摩擦損失を低減することが課題となっておりました。

NSKは、従来からの円すいころ軸受の高効率化の設計ノウハウをベースに、最新の解析技術を駆使して、効率を高めた第4世代 円すいころ軸受を開発しました。

製品の特長

1. 特殊クラウニングの採用
大きな荷重が掛かる内・外輪の軌道面を特殊クラウニングと呼ばれる樽状にすることで、エッジロードを低減し、フリクションを下げつつも従来品と同等以上の寿命や支持剛性を実現しました。



2. 内部設計の最適化
“ころ”の本数や“ころ”の長さ、接触角の変更などの内部設計仕様を最適化しました。これにより、摩擦損失を30%低減しました。また、耐久性も約1.5倍向上させました。また、小型化も可能です。

用途例

自動車用マニュアルトランスミッションやオートマッチクトランスミッションからデファレンシャルギア等、荷重が大きく、かつ高い支持剛性が必要な部位に幅広くご使用できます。

製品の効果

本製品は従来品に比べて摩擦損失を30%低減させ、燃費向上に貢献します。更には、本製品は、従来、玉軸受が使われていた箇所にも使用できます。




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