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ラリーモンゴリア2012で、新型レーシングトラックのシェイクダウン【日野自動車】

2012年9月10日

日野チームスガワラは、ダカールラリー2013に向けて開発した新型レーシングトラックでラリーモンゴリア2012(8月12日~19日)に参戦しました。2012年のモンゴルの夏は、日中の寒暖の差が激しく、また、数十年来の記録的な大雨の影響で、ゴビ砂漠の至るところが湿地や大きな川と化し、7ステージのうち3ステージがキャンセルされるなど、過酷な大会となりました。

ラリーモンゴリア2012でのシェイクダウンの結果について、菅原照仁ドライバーのコメントを紹介します。

『本大会では、初搭載のコモンレール式電子制御エンジンと足回り、リアボディの改良点の確認を重点的に行いました。電子制御エンジンでのレース参戦は初めてでしたが、懸念していたエンジントラブルは全く出ず、良好な結果だと感じています。また、(機械式冷却ファンから)電動式冷却ファンに変更しても十分な冷却効果が見られました。ダカールラリーでもこの仕様で挑戦すれば、エンジンロスを押さえて出力アップに貢献できそうです。
足回りは、リーフスプリングをロングスパン化したことやフレームの剛性を高めたことで、操縦安定性と乗り心地の改良を実感しました。今回新たに採用したディスクブレーキの操作性も期待以上で、扱いやすかったです。
車両全般は上位を狙えそうな予想以上の仕上がりですが、小さなトラブルがリタイヤにもつながるのがダカールラリーなので、今回の貴重なデータをもとに、残された時間で、さらなる改良に努めます。』

車両は、9月上旬に日野自動車の本社に搬入され、ダカールラリー本番に向けて最終調整を行います。なお、ラリーモンゴリア2012における成績は、日本人最上位の四輪部門総合5位でした。

菅原義正氏もジムニーで参戦し、クラス優勝

菅原義正氏はジムニーで参戦しました。ステージ7で、ライバルと競り合っているうちに、増水のため突如出現した川に遭遇し、ラリー人生初の水没を喫するものの、それまでに築いてきたアドバンテージと的確な処置により、ジムニークラストップでゴールしました。



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