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路面形状計測システム「XenoTrackゼノトラック」が 国際道路連盟よりグローバル・ロード・アチーブメント・アワードを受賞【東陽テクニカ】

2021年11月29日

  

道路管理、自動運転車開発向けLiDAR
路面形状計測システム「XenoTrackゼノトラック」が
国際道路連盟よりグローバル・ロード・アチーブメント・アワードを受賞

  

 株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野こうの 俊也としや 、以下 東陽テクニカ)は、東陽テクニカが国内販売を手掛ける「XenoTrack」の6D道路スキャンおよび測量ソリューションについて、International Road Federation(国際道路連盟、以下IRF)から、Global Road Achievement Awards(グローバル・ロード・アチーブメント・アワード、以下GRAA)を受賞しましたことをお知らせいたします。
 「XenoTrack」は、ADAS(先進運転支援システム)/自動運転システム向けLiDAR※1の開発・製造を行うXenomatiX N.V.(本社:ベルギー・フラームス=ブラバント州ルーヴェン、以下 XenomatiXゼノマティクス 社)が開発した路面形状計測システムで、東陽テクニカは2018年1月から国内で販売しています。このたびの受賞は、XenomatiX社が道路管理において卓越性と革新性で業界をリードしていることを表彰するものです。

※1 Light Detection and Ranging。「光による検知と測距」という意味の光センシング技術の一つ。



Global Road Achievement Awards(GRAA)受賞の様子(図左)と、「XenoTrack」(図右)

【 受賞概要 】
 IRFは、よりよく安全で持続可能な道路と道路ネットワークの発展と維持を促進することを目的に、1948年に設立された、非営利団体です。GRAAはIRFによって2000年に設立され、道路専門家による優れた業績を認める世界的なコンペティションとされています。世界各国から産学官と幅広い分野の道路および道路交通関係者が多数参加するIRF世界大会で受賞者を発表、表彰しています。
 2021年11月7日(日)から十日間、第18回IRF世界大会(場所:ドバイワールドトレードセンター)が開催され、2021年のGRAAとして11のプロジェクトや製品が発表されました。
 GRAAは、道路および運輸の分野において“設計”や“環境緩和”、“都市計画とモビリティ”といった12の部門別で卓越性、革新性、および成果からさまざまなプロジェクトや製品を選定しています。
 このたび、この12の部門の中の“技術・設備・製造(Technology, Equipment & Manufacturing)“部門において、XenomatiX社の「XenoTrack」がGRAAを受賞しました。
関連リンク(英文):
https://www.irf.global/irf-announces-winners-of-2021-global-road-achievement-awards/

【 「XenoTrack」概要 】
~ミリメートル精度の6次元道路データを収集、自動運転車両への搭載も視野に~

 「XenoTrack」は、可動部・回転部品を持たないソリッドステートLiDARであり、ミリメートル精度の道路測量測定機器です。道路のうねり、損傷、小さな落下物などの対象物をリアルタイムに識別できます。
 通常のあらゆる車両に搭載でき、路面の凹凸をデジタル化し、3D点群、表面反射率データ、2Dカメラ画像を合計6次元で収集し、センチメートル精度のGPSデータと紐づけることができます。
 道路の修繕が必要な時期や場所をより適切に判断することができます。ポットホールの検出、道路建設作業中の表面監視、季節的な表面劣化分析、道路のうねり、デジタルツイン分析などのアプリケーションに最適です。
 今後、自動運転車の進化とともに、「XenoTrack」の技術が多くの車両に実装されることで、より効率的な路面データの収集が可能になると見込まれます。



「XenoTrack」で測定したデータの解析画面例
(路面性状解析クラウドサービス「RoadViewer」の画面)

~3,000本のレーザーを同時に高速照射する特許技術で、精度の高い測定結果を提供~
 「XenoTrack」は3,000本のレーザーを同時に高速で照射しながら三角測量するという特許技術※2により、路面の凹凸を線ではなく面としてとらえ、高さ方向2ミリメートル以下 という高精度計測を実現します。車両のルーフにセンサーを搭載し計測用PCを1台備えるだけで路面の凹凸をリアルタイムに計測でき、後解析により大型路面性状測定車と同等精度の結果を得ることができます。
※2 特許番号:JP6387407 B2



「XenoTrack」のレーザー照射イメージ

・製品紹介ページ:
 https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/xenotrack_rt.html

・参考資料リンク:
 路面性状解析クラウドサービス「RoadViewer」 9月27日提供開始(9月27日掲載)
 https://www.toyo.co.jp/files/user/company/documents/release/210927_roadviewer_69065.pdf

  

<XenomatiX N.V.について>
 2013年設立のXenomatiX社は、ADASや自動運転の研究開発に用いられる試験計測用高精度LiDARソリューションを提供している会社です。周辺環境計測システム「XenoLidar」と、路面形状の計測に特化した路面形状計測システム「XenoTrack」を販売しており、路面プロファイルを使ったシミュレーション試験などに使用されています。また、「XenoTrack」は各車輪前方の路面情報をリアルタイムに出力することが可能で、アクティブサスペンションの研究開発にも用いられています。今後はさらにコンパクト化したLiDARシステムのリリースを計画しており、自動車メーカーやTier1サプライヤーのシステムや部品と組み合わせた新たなソリューションを展開していきます。
 XenomatiX N.V. Webサイト:https://www.xenomatix.com/

<株式会社東陽テクニカについて>
 東陽テクニカは、1953年の創立下来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
 株式会社東陽テクニカ Web サイト:https://www.toyo.co.jp/

  

本件に関するお問い合わせ先

株式会社東陽テクニカ 経営企画部マーケティング課
TEL:03-3279-0771(代表)
製品紹介ページ: https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/xenotrack_rt.html
東陽テクニカ「自動車計測ポータル」: https://www.toyo.co.jp/solution/car/

  

※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、
 予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。

  

  

  

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