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次世代1チップGPS「eRideOPUS 5」を開発【古野電気】

車載用途に最適化した高感度仕様の新製品

古野電気株式会社(代表取締役社長:古野幸男、本社:兵庫県西宮市)はこのほど、
次世代1チップGPS「eRideOPUS 5」(イーライド・オーパス・ファイブ)を開発いたしました。

「eRideOPUS 5」は、1チップ化により当社従来製品と比べて小型化と低消費電力化を図るなど性能を向上させた次世代の主力GPSチップとして、カーナビゲーションシステムやeCallシステム(注1)など車載アプリケーション向けに最適化した9mm×9mmのBGAパッケージとなっております。

当社では、「eRideOPUS 5」をチップ単体および同チップを搭載したGPSモジュールとして販売いたします。具体的には、今年1月からアンテナ一体型GPS受信機「GH-85」の出荷を開始したほか、今夏にはアンテナ別体型のGPS受信機「GC-85」の販売も計画しております。

当社では今後、「eRideOPUS 5」関連製品で初年度(2011年度)80万個の販売を目指します。


製品の特長と仕様

「eRideOPUS 5」の最大の特徴は、「高感度」にあります。ホットスタートは1秒以下であり、アシストGPS(注2)に対応するほか、「セルフ・エフェメリス」(注3)機能を新たに搭載しました。

また、車載アプリケーションに要求される機能として、CAN-BUSの車輪速データを使用した自律航法と、慣性センサを使用した自律航法の両方に対応した結果、屋内やビル街のような電波の不安定な場所においても安定な測位が可能となりました。


主な特徴:

衛星追尾感度:−161dBm  アシストGPS対応  「セルフ・エフェメリス」による高速測位
5Hz測位  自律航法対応(CAN-BUS、慣性センサ)

主な仕様:
データフォーマット:NMEA  電源:DC1.8V  外寸法:9×9(mm)

注1) eCallシステム:欧州で本格的な普及が期待される自動車の緊急通報システム
注2) アシストGPS:衛星の捕捉をアシストするデータをネットワーク経由で取得し測位を高速化する技術
注3) セルフ・エフェメリス機能:受信した衛星軌道データを内部で計算処理して高速測位を実現する機能

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