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フォルクスワーゲンが電動化攻勢をさらに前進: 「ID.4」の生産をツヴィッカウで開始【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】

2020年8月20日

– 「ID.3(アイディ.3)」1)に続き、第 2 弾となる「ID.(アイディ.)」ファミリーの生産を開始
– フォルクスワーゲン初の電気自動車 SUV は、ツヴィッカウ工場でカーボンニュートラルにて生産
– フォルクスワーゲン ブランド CEO、ラルフ ブランドシュテッター:「フォルクスワーゲンは、
 世界最大の成長セグメントであるコンパクト SUV クラスに、電気自動車の
  “ID.4(アイディ. 4)”2)を投入します。」

ツヴィッカウ/ウォルフスブルグ – フォルクスワーゲンは、電動化攻勢を加速しています。フォルクスワーゲン初の電気自動車 SUV、「ID.4」の生産がツヴィッカウで開始されました。
「ID.4」は、9 月末に世界初公開されます。これは、フォルクスワーゲンが e-モビリティにおいて世界のマーケットリーダーになるという目標達成に向けた重要な一歩です。フォルクスワーゲン グループは、2024 年までに約 330 億ユーロを投資し、そのうちの 110 億ユーロはフォルクスワーゲン ブランドに割り当てられます。フォルクスワーゲン ブランドは、2025 年に150 万台の電気自動車を生産するという目標を掲げています。

「フォルクスワーゲンは今回の“ID.4”をもって、世界最大の成長セグメントであるコンパクト SUV クラスに新たな EV で進出します」と、フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者(CEO)のラルフ ブランドシュテッターは述べています。「“ID.4”は、“ID.3”に続き、モジュラー エレクトリックドライブ マトリックス(MEB)をベースにした2 番目の モデルで す 。将来的 に このモデルは、ヨーロッパおよび中国で、その後は米国でも生産・販売する予定です。

これにより、世界規模で MEB プラ ットフォームのスケールメリットを活かし、“ID.”ファミリーを成功に導くための経済的基盤を構築します。」

e-モビリティ担当取締役のトーマス ウルブリッヒは、次のように述べています。「フォルクスワーゲン ブランドにおける e-モビリティへの変革プロセスは、予定通りに進んでいます。今回、“ID.3”に続き、“ID.4”の生産が開始されました。この数カ月間で直面した大きな社会的課題を考えると、“ID.4”の生産を開始できたことは、大きな成果と言えるでしょう。特にフォルクスワーゲン ザクセンの ID チームのすべてのメンバーに感謝します。“ID.”ファミリーの 2 番目のモデルは、つい最近まで内燃エンジン搭載車を生産していたこの工場から、既にラインオフしているのです。」

ツヴィッカウにおける「ID.4」生産開始の模様を視聴するには、ここをクリックしてください。↓
https://www.volkswagen-newsroom.com/en/press-releases/volkswagen-steps-upelectric-offensive-series-production-of-id4-begins-in-zwickau-6299

ツヴィッカウは、e-モビリティへの移行において重要な役割を果たします。大規模な自動車工場が、e-モビリティ専用工場へと全面的に改装されるのは初のことです。投資額は、約 12 億ユーロに上ります。すべての改装作業は、予定通りに今年完了します。EV 専用工場としてフル稼働する最初の年となる 2021 年には、モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)をベースにする約 30 万台の電気自動車が、ツヴィッカウ工場からラインオフする予定です。それにより、この拠点は、ヨーロッパ最大かつ最も効率的な EV 工場となり、フォルクスワーゲンのグローバルな生産ネットワークの変革を先導する役割を果たすことになります。

この電気自動車 SUV を、世界レベルで展開する準備も本格化しています。中国の安亭工場では、「ID.4」の量産試作を既に開始しており、米国のチャタヌーガ工場では 2022 年から「ID.4」の生産を開始する予定です。

フォルクスワーゲン初の電気自動車 SUV、「ID.4」の概要
「ID.4」は、フォルクスワーゲンのモジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)をベースにしています。MEB は、e-モビリティが提供する可能性を最大化するために開発された、電気自動車専用のプラットフォームです。「ID.4」は、0.28 の低い空気抵抗係数(Cd 値)と、拡張可能なバッテリーシステムにより、500km 以上(WLTP)の航続距離を実現できます。

この新型モデルは、広々とした室内スペースも提供し、力強いプロポーションによる非常にモダンなエクステリア デザインを特徴としています。

発売当初、「ID.4」は後輪駆動モデルとして発売されますが、後日、電動 4 輪駆動バージョンが追加されます。サンドイッチ構造の高電圧バッテリーをアンダーボディに搭載することにより、ドライビングダイナミクスの面で理想的な低重心が実現すると同時に、非常にバランスの取れた車軸荷重配分を達成しています。新しいモジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)をベースにするすべてのモデルと同様、「ID.4」は、コンパクトな電気駆動テクノロジーにより、非常に広々とした室内を備えています。このゼロエミッション SUV のコックピットは構造化され、広範囲にデジタル化されています。各種機能の操作は、主にタッチパネルと直感的な操作が可能なボイスコントロールを使用して行うことができます。

「ID.4」のカーボンニュートラルでの生産
パリ協定の気候目標に従い、2050 年までに完全にカーボンニュートラルな企業になるという目標を設定しているフォルクスワーゲン ブランドにとって、「ID.4」と「ID.3」は重要な節目となるモデルです。「ID.3」同様、その姉妹モデルとなる電気自動車 SUV の「ID.4」も、持続可能性に関して新たなベンチマークを設定しています。ザクセン州で行われている生産は、カーボンニュートラルであり、電気 SUV は、カーボン フットプリントがゼロの状態で、お客様に納車されます。「ID.4」に搭載され、多くのエネルギーを必要とするバッテリーセルの生産は、グリーン電力のみを使用して行われます。

ドイツの自動車製造における電気自動車の強力なクラスター
明確な方向性を持って e-モビリティ市場へと参入したフォルクスワーゲンは、気候保護に対して重要な貢献を果たし、それにより、ドイツ国内の工場で働いている約 10 万人の従業員に、長期的な展望をもたらそうとしています。ツヴィッカウ工場での生産とは別に、ブラウンシュヴァイク、カッセル、ザルツギッター、ウォルフスブルグにあるコンポーネント工場も電気自動車の生産に関与しています。これらの工場では、電気モーターやバッテリーシステムといった重要なコンポーネントを製造しています。「ID.3」は、2021 年からドレスデンの「ガラスの工場」でも 生産されます。2022 年からは、エムデンとハノーバーの工場でも、電気自動車の生産を開始する予定です。

1) ID.3: 電力消費量(kWh/100km)(複合モード):16.9 -15.4 (WLTP);15.4~14.5(NEDC)、
  CO2 排出量(g/km):0、効率クラス:A+
2) 「ID.4」はヨーロッパではまだ販売されていません。








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