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ラマンイメージング装置「LabRAM Soleil」の国内販売を開始【堀場製作所】

2020年8月27日

バイオ・ライフサイエンス市場でのさらなるビジネス拡大をめざす

当社は、ラマン分光分析装置の新製品となるラマンイメージング装置「LabRAM Soleil」(ラブラム ソレイユ)の国内販売を8月27日より開始します。
ラマン分光分析装置は、物質の成分分析や分子構造解析などに有用です。製薬や半導体、化学製品など様々な市場における研究開発用途から、生産現場での品質管理や異物検査に至るまで、幅広い分野で貢献しています。今回販売開始する「LabRAM Soleil」は、「高機能」と「使いやすさ」を徹底的に追求し、イメージングの高速化や自動調整機能のさらなる進化、直感的に操作できるソフトウェアなどを実現しました。国内販売に先駆けて、本年3月にアメリカで行われた世界最大級の分析機器展示会であるPittcon 2020に出品。同展示会における出品製品から選ばれるPittcon Excellence Awardの銅賞を受賞しました。
製品開発は、当社のグループ会社で創業200年の歴史を持つホリバ・フランス社(旧ジョバンイボン社)が担い、グローバル戦略製品として各国での拡販に取り組みます。ラマン分光分析装置において約30%※1の世界シェアをもつ当社は、業界のリーディングカンパニーとして、昨今、重要性が高まるバイオ・ライフサイエンス市場でのさらなるビジネス拡大をめざします。

LabRAM Soleil

主な特長

HORIBA独自の特許技術を用いた最新イメージング機能
・「QScanTM」:試料を動かさずに、高解像度・高速で3Dイメージングを実現。
 独自の光学系により、従来比※2約100倍の面積を高速に分析することが可能。
・「SmartSamplingTM」:独自のアルゴリズムにより、従来比※2約100倍の速度で
 2Dの全体像イメージングが可能。

誰もが簡単に操作することのできる自動調整機能
・熟練した技術が必要であったレーザーの光軸自動調整や、対物レンズ倍率の自動認識、
 ワンクリックでのレーザー切り替えなど、分析時間の効率化を実現する機能を多数搭載。

直感的な操作を可能にするストレスフリーなソフトウェア
・測定位置の決定から、スペクトルの取得、データ処理・解析までを直感的に操作できる画面レイアウト。
 また、経験の浅い操作者でも容易に取り扱いできるナビゲーション機能を搭載。

多様なレイアウトに適応するコンパクトなデザイン
・1m2に収まるコンパクトサイズで、実験室から生産現場まで幅広いシチュエーションで設置でき、
 快適な利用環境を実現。

製品名の由来とHORIBAラマン技術の歴史
Lab(ラボ)/RAM(ラマン)の意に加え、当社グループのジョバンイボン社(現ホリバ・フランス社)の創業者であるJ.B.Soleil(ソレイユ)の名前を製品名に冠しました。1819年に創業し、200年の歴史を持つジョバンイボン社は、欧州における最も古く伝統のある光学機器メーカーの一つとして、数多くの科学者の研究を支えてきました。特にラマン分光分析装置においては約30%の世界シェアをもち、業界のリーディングカンパニーとして市場を牽引しています。

当社代表取締役社長 足立正之より
新型コロナウイルスという未曽有の危機に立ち向かう昨今、今までにないスピードで社会に変化が起きています。ワクチン開発や検査体制の整備ももちろんのことながら、人々の健康な生活を守るための研究分野であるバイオ・ライフサイエンスの重要性が改めて注目されています。新製品「LabRAM Soleil」は、製薬・創薬から細胞・遺伝子まで、幅広い領域での研究開発活動にお役立ていただくことができます。これからも当社の「はかる」技術を通じて、常にお客様の身近に寄り添ったビジネスを展開し、安全で健康な暮らしに貢献して参ります。

ラマン分光分析とは
「光」の性質を利用した分析方法です。光を物質に照射すると、相互作用により光の一部は散乱されます。散乱光の大部分は、入射した光と同じ波長(レイリー散乱光)ですが、一部で入射光と異なる波長をもつラマン散乱光と呼ばれるものが発生します。この波長の差は、物質がもつ分子固有の振動エネルギーに相当します。ラマン分光分析とは、このラマン散乱光の性質を用いて、物質に含まれる成分や、分子構造など様々な性質を調べる手法です。

※1 当社調べ(2019年12月時点)
※2 当社調べ(従来製品との比較)







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