ニュース

車載ビデオ・アプリケーション向けにビデオ・アンプ・シリーズ4製品を発表【アナログ・デバイセズ】

2012年6月12日

アナログ・デバイセズ社は、本日、自動車の安全システムや車載インフォテインメント・アプリケーションで使われるアナログ・ビデオ・システム向けに、バッテリの短絡保護と故障検出機能を集積した高速ビデオ・アンプ・シリーズ4製品を発表しました。この新しい集積ビデオ・アンプは、3mm×3mmのパッケージ封入で、個別素子のみのソリューションと比べて、ボード専有面積を80%以上削減します。これにより、車載用リアビューカメラなどのスペースに制限のあるアプリケーションに最適となっています。

ADIの新しい高速ビデオ・アンプは、ビデオ・ディファレンス・アンプでシングル・チャンネルの「ADA4830-1」とデュアル・チャンネルの「ADA4830-2」、そしてアナログ・ビデオ・フィルタ・アンプでシングル・エンド出力の「ADA4432-1」および差動出力の「ADA4433-1」です。これらは、STP(シールド・ツイスト・ペア)やUTP(非シールド・ツイスト・ペア)ケーブルでアナログ・ビデオ信号を転送するための完全なチップセットを設計者に提供します。これらのビデオ・アンプはビデオ・シグナル・チェーンの一部として、単独で、レシーバ(ADA4830-1/2)やトランスミッタ(ADA4432-1/33-1)機能を提供するために用いることもできます。これらの新しいアンプはすべて、18Vまでのバッテリ短絡保護やグラウンド短絡保護、および故障検出機能の集積と、広い同相電圧範囲、そしてロバストなESD耐性が特長です。

アナログ・デバイセズ社、高速シグナル・コンディショニング・グループのマーケティングおよびアプリケーション・エンジニアリング・マネージャ、カート・ヴェントーラ(Curt Ventola)は次のように述べています。「ビデオ信号をリアビューカメラから転送する場合も、バックシート・ディスプレイに転送する場合でも、適切な故障許容度を備えていないビデオ・シグナル・チェーンでは致命的な故障を引き起こしかねません。故障がおきると、トラブル・シューティングや修理にコストも時間もかかってしまいます。ADIの新しいビデオ用アンプは、車載アプリケーションに課せられる厳しい要件を完全に満たし、DCや過渡過電圧、ESD、そして大きな同相電圧に対して必要な耐性を提供します」

ビデオ・ディファレンス・アンプ「ADA4830-1」と「ADA4830-2」について

高速ビデオ・ディファレンス・アンプ「ADA4830-1」と「ADA4830-2」は、標準解像度のPAL/NTSC規格ビデオ・アプリケーションにおけるCVBS対応のレシーバ向けです。3Vから5Vの単一電源で最高18Vのバッテリ短絡保護機能(入力)だけでなく、入力の故障状態を知らせるバッテリ短絡フラグを内蔵しています。ADA4830-1とADA4830-2は、最高±8kV(HBMモデル)という優れたESD(静電荷充放電)許容度、グランドの下-8.5Vまでの広い入力同相電圧範囲、そして7MHzで55dBの同相ノイズ除去性能も備えています。

アナログ・ビデオ・フィルタ・アンプ「ADA4432-1」と「ADA4433-1」について

アナログ・ビデオ・フィルタ・アンプ「ADA4432-1(シングルエンド出力)」と「ADA4433-1(差動出力)」は、車載アナログ・ビデオ・フィルタリング・アプリケーション向けのトランスミッタ用です。両製品ともは、ADA4830と同様、18Vのバッテリ短絡保護(出力)、故障フラグ、および±8kV(HBMモデル)の許容度に加え、連続した出力グラウンド短絡保護と優れたビデオ仕様が特長です。ADA4432-1とADA4433-1は、-3dBカットオフ周波数が10MHzで、27MHzの場合、45dBの除去性能を持つ高次ビデオ・フィルタを内蔵しています。

ADA4830-1/2の特長

ADA4830-1/2:ビデオ・ディファレンス・アンプ/レシーバ
・ バッテリ短絡およびグラウンド短絡保護(入力)
・ バッテリ短絡フラグ
・ 入力:シングルエンドまたは差動
・ 入力同相電圧範囲:±8.5V
・ CMRR @ 7MHz:55dB
・ 電源電圧:2.9Vから5V
・ 温度範囲:-40˚Cから125˚C

ADA4432-1、ADA4433-1の特長

ADA4432-1/ADA4433-1:アナログ・ビデオ・フィルタ・アンプ/トランスミッタ
・ 車載アプリケーション向け完全認定済み
・ バッテリ短絡保護およびグラウンド短絡保護(出力)
・ バッテリ短絡フラグ
・ 出力:シングルエンド(ADA4432-1)および差動(ADA4433-1)
・ カットオフ10MHzの5次ビデオ・フィルタ
・ アウト・オブ・バンド除去:45dB @ 27MHz
・ 電源電圧:2.6Vから3.6V
・ 温度範囲:-40˚Cから125˚C


価格、供給、および関連製品について
下記表中の価格は、米国での販売価格です。


ビデオ・ディファレンス・アンプ「ADA4830-1/2」は、バッファとして、ADIの車載向け認定済み10ビット・ビデオ・デコーダの「ADV7180」と互換性があります。「ADA4432-1」および「ADA4433-1」ビデオ・フィルタ・アンプは、車載アプリケーション向け完全認定済みのADIのビデオ・エンコーダ「ADV7391」および「ADV7393」と互換性があります。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp


アナログ・デバイセズ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#アナログ・デバイセズ
#アンプ