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ネットゥーノを発表【マセラティ ジャパン】

2020年7月1日

マセラティ、ネットゥーノを発表
100パーセント自社製エンジン、F1テクノロジーをロードカーに応用

● マセラティ ネットゥーノ (Nettuno):100% マセラティ、100% メイド・イン・モデナ
● マセラティ技術陣が設計、開発した未来型エンジン。数々の国際特許を取得
● 新型エンジンの技術仕様が確定
● フォーミュラワン由来のテクノロジー。エンジン効率が引き上げられた結果、パフォーマンス向上と燃料消費の
 低減を実現
● 新型のスーパー・スポーツー・カーのMC20がこのエンジンを搭載する初のマセラティとなる。
 同車は、2020年9月9-10日にモデナで開催のイベント”MMXX: The time to be audacious” で公開予定

モデナ発 – マセラティの新時代の到来を告げる新型エンジン

この新型エンジンは、2020年9月にワールドプレミアを迎えるスーパー・スポーツ・カー「MC20」の心臓として華々しくデビューを飾ります。このパワーユニットは、モデナの複数のマセラティ開発拠点によって作り上げられました。ひとつはマセラティ イノベーション・ラボ (Via Emilia Ovest)、もうひとつは旧マセラティ・コルセ拠点に設けられたワークショップ (Via Delle Nazioni)、そしてマセラティ本社に隣接するエンジン ハブ (Viale Ciro Menotti)です。エンジン ハブを擁するモデナ工場では、生産も行われます。この待望久しいMC20の生産に先立ち、製造ラインおよびペイントショップの改良が昨年末より行われています。

新型エンジンは、有能なテクニシャンとエンジニアが情熱を傾けてつくりあげた技術的革命とも言えるパワートレインで、複数の国際特許を取得しています。20余年の空白を破ってマセラティは再び、困難な課題に立ち向かう情熱をモデナ本拠に集結し、高度に進化したハイパフォーマンス・エンジンの開発と製造を行います。
これはマセラティの戦略的決定によるものであり、”100%メイド・イン・モデナ”を掲げるMC20は遂にそのヴェールを脱ごうとしています。
マセラティの大志を感じさせるそのデザインは、ブランドにとって歴史的転換を象徴するものであり、9月9日、10日に行うイベント”MMXX: The time to be audacious”を皮切りにマセラティの新時代が始まります。同イベントでは、MC20のワールドプレミアに加え、マセラティの新たな時代を支えていく革新的な駆動システムや新たなプログラムを発表します。

新パワーユニットは、バンク角90°のV6アーキテクチャーを基本として、ツインターボとスーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを採用、3.0リッターの排気量から630ps/7,500rpmの最高出力と、3,000rpm以上の回転域で730Nmの最大トルクを発揮します。リッターあたり出力は、210psに達します。圧縮比は11:1、ボア×ストロークは88×82mmです。
このエンジンの核心は、ツインプラグ レイアウトを持つプレチャンバー燃焼システムです。このテクノロジーは、フォーミュラワンに由来しており、ロードカーエンジンとして採用されるのは世界初となります。

エンジンのハイライト
プレチャンバー:セントラル電極と従来の燃焼室の間に燃焼室を設けて、両者を特殊形状の孔で連結しています。

横置きスパークプラグ:エンジンがプレチャンバーの介入を必要としない領域で動作している際、従来型スパークプラグは、安定かつ持続的な燃焼のサポートとして機能します。

ツイン インジェクション システム – ダイレクトおよびポート インジェクション:最大噴射圧350バールの燃料供給システムは、低速域のノイズを抑えるだけでなく、排ガスを減少させ、省燃費に貢献します。
このエンジンの開発は、戦略上非常に重要であり、マセラティ・イノベーション・ラボによるバーチャル分析により、開発時間が大幅に短縮されました。

新たな”メイド・イン・モデナ”エンジンは、伝統的な90°V6レイアウトを基本としながらも、これまでに例のないレベルのパワーとトルクを実現、満を持して新型スーパー・スポーツ・カー MC20に搭載されます。マセラティは、MC20とともに再びモータースポーツの世界に返り咲くのです。

エンジン主要諸元
生産:マセラティ
基本アーキテクチャー:90° V6
排気量:3.0L
ボア×ストローク:88×82mm
圧縮比:11:01
点火順序:1-6-3-4-2-5
最高出力:630ps/7,500rpm
最大トルク:730Nm/3,000-5,500rpm
レヴリミット:8,000rpm
ターボチャージャー:ツイン サイド ターボ、電子制御ウェストゲート
点火システム:ツインスパーク、パッシブ プレチャンバー
潤滑ポンプ:フル可変オイルポンプ
潤滑システム:ドライサンプ、スカベンジポンプ&外部オイルタンク
燃料システム:PDI (ダイレクト インジェクション:350バール ポート インジェクション:6バール)
バルブトレーン&タイミング システム:ダブル オーバーヘッド カムシャフト、可変バルブタイミング
全幅:1,000mm
全高:650mm
全長:600mm
重量 (DIN GZ規格):220kg未満
排ガス基準:EU6D/China 6B/ULEV 70

マセラティ S.p.A.
マセラティは、驚くべき個性を持つ唯一無二の車を製造しています。そのスタイル、テクノロジー、本質的に特別なキャラクターにより、マセラティは常に最高を求める人々の高い要望を満たし、自動車業界のベンチマークとなってきました。旗艦クアトロポルテ、スポーツセダンのギブリ、マセラティ初のSUVであるレヴァンテ、スポーツカーのグラントゥーリズモおよびグランカブリオは、そうしたヘリテージのアンバサダーです。マセラティのラインアップは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、後輪駆動、全輪駆動、最高級の素材、優れたエンジニアリングを備え、これまでにないほど完成されています。これら成功を収めた伝統のモデルは、デザイン、性能、快適性、優雅さ、そして安全性の観点から、イタリアのスポーツカーを再定義しています。








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