ニュース

フォルクスワーゲン ブランドが電動化の時代に突入【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】

2020年3月19日

新しい電動コンパクト SUV 「ID.4」 のプロトタイプを公開
プレムアムサウンドシステム“beats sound system”を標準装備

–市場全体の縮小にもかかわらず、2019年の販売台数が630万台に増加–特別項目を除く営業利益率が4.3%に増加
–e-モビリティとデジタル化に焦点を当てた「TRANSFORM2025+」戦略の第2段階をスタート
–COOラルフブランドシュテッター:「2019年は、フォルクスワーゲンブランドにとって素晴らしい年であり、
 すべての主要な分野で進歩を遂げました。私たちの戦略は、さらに勢いを増しています。」
–今後の業績に関しては、現在のコロナウイルス危機に関連した不確実性により、先を見通すことが困難な状況

一層強くなったフォルクスワーゲン乗用車ブランドは、より力強い変革の次の段階に入ります。市場全体が縮小する中、フォルクスワーゲングループの中核ブランドは、2019年に過去最高の630万台の新車を販売し、新記録を達成しました。フォルクスワーゲンは、すべての主要な市場で、シェアを高めることができました。その主な要因は「T-Cross(Tクロス)」、「T-Roc(Tロック)」や「Atlas(アトラス)」といった利益率の高いSUVセグメントモデルによる攻勢でした。70万台以上の車両が販売された「Tiguan(ティグアン)」は、再び世界で最も販売されたフォルクスワーゲンとなり、「Golf(ゴルフ)」同様、世界で最も販売された車種のトップ10に入りました。 市場における成功は、業績の大幅な改善にも反映されています。フォルクスワーゲンブランドの売上高は、前年比5%増となる884億ユーロでした。特別項目を除く営業利益は17%増となる38億ユーロでした。営業利益率は4.3%に向上し(2018年:3.8%)、4〜5%の目標範囲内に収まっています。前年同様、2019年にディーゼル問題に関連して計上された特別損失は19億ユーロとなりました。

「2019年は、フォルクスワーゲンブランドにとって実り豊かな年となりました。弊社の製品は、世界中のお客様を魅了することができました。そしてすべての主要な分野で進歩を遂げました。我々の戦略は実行段階に移り始めており、元々の約束を果たしています」と、フォルクスワーゲンブランド最高執行責任者(COO)のラルフブランドシュテッターは述べています。「2020年は、特にコロナウイルスのパンデミックにより、大きな課題に直面しています。しかし、昨年の確実な業績を背景に、私たちは勇気と自信を持ってこの危機に立ち向かうことができます。フォルクスワーゲンは、力強いチームを持った、力強い企業です。そして、チームが一丸となって困難に立ち向かうことにより、大きな物事を達成できることを私たちは過去に何度も証明してきています」とブランドシュテッターは付け加えました。

「TRANSFORM2025+」戦略の最初の段階は計画通りに完了
「未来のための協定」は、フォルクスワーゲンの競争力を高めるために大きく貢献しました。30億ユーロの年間コスト削減目標のうち、27億ユーロを予定より早く、2019年末までに既に達成することができました。これは、当初の計画を上回る額となっています。1万900人を超える労働力の削減は、社会的に責任ある方法で行われました。フォルクスワーゲンは、最先端の分野、例えばデジタル化やe-モビリティといった分野で、4,500以上の新しい雇用を生み出しています。

フォルクスワーゲンブランドは計画的にSUV攻勢を実施してきました。その結果、SUVモデルの数は、2016年の4車種から14車種に増加しています。ヨーロッパでは、SUVが販売の37%を占めており、米国では50%以上を占めています。製品ポートフォリオの最適化と一貫したコスト管理により、フォルクスワーゲンは各地域における業績の回復についても成果を上げています。

ラルフブランドシュテッター:「私たちは“TRANSFORM2025+”戦略の第1段階を実行し成功を収めました。第2段階では、フォルクスワーゲンをe-モビリティ分野におけるリーディングカンパニーにすることを目指しています。そして、フォルクスワーゲン自体を、デジタルテクノロジー企業へと変革させていきます。」

2020年:ブランドの電動化攻勢にとって重要な年

コロナウイルス危機を取り巻く現在の状況にもかかわらず、フォルクスワーゲンは、ブランドの新しい時代の始まりに向け、「TRANSFORM2025+」戦略の第2段階をスタートさせています。2020年には、フォルクスワーゲンの大規模な電動化攻勢を、街中でも目にすることができるようになるでしょう。新しいモジュラーエレクトリックドライブツールキット(MEB)をベースにした最初の電気自動車である「ID.3(アイディ.3)」は、この夏からお客様に納車される予定です。その後、ブランド初の電動SUVである「ID.4(アイディ.4)」が続きます。従来のモデルの電動化も継続することにより、製品ラインナップをさらに拡充します。

このようにしてフォルクスワーゲンは、すべての人々のためのゼロエミッションモビリティへの道を切り拓いています。2022年までに、フォルクスワーゲンブランドは、すべての主要なセグメントにおいて、MEBプラットフォームをベースにした電気自動車を提供します。そして、2025年までに、少なくとも年間150万台の電気自動車を販売します。長期的な目標は、2050年までに車両フリートとグループを完全にCO2ニュートラルにすることです。今年の目標はフリートによる1km当たりの平均CO2排出量を、25g削減することとなっています。フォルクスワーゲンブランドは、2020年におけるEUに定められているCO2排出規制を遵守できると確信しています。

フォルクスワーゲンは、ソフトウェア主導のテクノロジー企業へと変革

フォルクスワーゲンブランドは、電動化に加え、今後数年間でデジタル化を積極的に推進します。そのために、「デジタルトランスフォーメーションロードマップ」の実行と、「Car.Software」を組織として定着させるという2つのコア分野に焦点を当てています。

「未来のための協定」の後継プログラムとして、「デジタルトランスフォーメーションロードマップ」は、フォルクスワーゲンブランドをデジタル時代に適合させるためのフォローアッププログラムです。これは、デジタル化に対応する新たな能力を蓄積し、あらゆる分野において、より迅速、スリムで、競争力のある組織を構築することを意味しています。このプログラムに従って、2023年までに、最大4,000人の管理職が廃止されます。同時に、デジタル関連の2,000人の新規雇用を計画しています。

新規雇用の一部は、新しい「Car.Software」組織で創出されます。これにより、フォルクスワーゲンブランドは、自動車用ソフトウェアの分野における、グループ全体の責任を負うことになります。車両オペレーティングシステムから、デジタルエコシステムの構築、そして新しいモビリティサービスに至るまで、すべてのソフトウェアに関する業務が、この新しい事業体に統合されます。最初のステップとして、約3,000人のデジタル専門家が、既に集まっています。2025年までに、1万人以上のソフトウェアエンジニアが、この事業体で働くことになります。

2020年の業績はコロナウイルス危機が終息するタイミングや今後の推移次第
今後の業績に関しては、現在のコロナウイルス危機に関連した不確実性により先を見通すことが困難な状況になっています。サプライヤーおよびロジスティクスの観点から見ても、ますます困難かつ目まぐるしく変化する状況を考えると、工場に安定した供給を継続的に提供することはもはや不可能です。同時に、ヨーロッパでは販売減少の兆候が見られます。そのため、フォルクスワーゲンブランドは、まず10営業日にわたり、ヨーロッパの工場における生産を停止する予定です。

フォルクスワーゲンブランド最高財務責任者(CFO)のアレクサンダーザイツは、次のように述べています。「コロナウイルス危機は前例のないものであり、フォルクスワーゲンブランドの業績に影響を与えることは間違いありません。しかし、現時点では、影響の程度を推測することはできません。私たちは、従業員を守り、事業を安定させるために全力を尽くします。私たちは、現在の状況を注意深く監視しており、必要なところでは悪影響を可能な限り軽減するための措置を講ずる予定です。フォルクスワーゲンのチームは、困難な状況を乗り越えることができることを過去にも証明しています。」 2019年におけるフォルクスワーゲン乗用車の主な業績








フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#フォルクスワーゲン グループ ジャパン
#2020年3月19日