ニュース

「女性ドライバー向け試乗会」を開催、女性ドライバーに魅力的なトラックや物流業界を徹底議論~クオンに高い評価~【UDトラックス】

2019年10月4日

UDトラックスは9月10日~11日、上尾市にあるUDエクスペリエンスセンターにおいて「女性ドライバー向け試乗会および意見交換会」を開催しました。本試乗会および意見交換会は、ドライバー不足が深刻化する物流業界において多様性ある人材の社会参加を支援するための取り組みの一環として、現場で働く女性ドライバーの皆様と直接意見交換を行うことを目的として開催しています。

ボストンコンサルティンググループが17年10月に公表した推計では、27年の国内のトラック運転手は約24万人不足すると予測されています。貨物需要の増加と少子高齢化によるドラバイバーへの就業率の低下が主な要因とされています。今後加速するドラバイバー不足に対し、国土交通省はトラックドライバーをめざす女性を応援する「トラガール促進プロジェクト」を2014年から展開しています。

当社では、トラックドライバーの不足が社会的な課題となるなか、「人を想う」という基本コンセプトの大型トラック「クオン」を17年に投入、女性や初心者など多様な人材が簡単に運転ができ、燃費効率の優れたトラックを 提供することで、人手不足という業界課題の解決に貢献しています。

参加者は過去最多へ

また、多様性ある人材にとり働きやすい労働環境の整備、および業界イメージの改善に資する目的で、2017年から「女性ドライバー向け試乗会および意見交換会」を開催しています。3回目の開催となった「女性ドライバー向け試乗会および意見交換会」には、2日間でおよそ30名の女性ドライバーが参加し、参加者数は過去最多となりました。

開会の挨拶で専務執行役員の丸山浩二は「当社はボルボ・グループの企業として多様性を尊重する企業文化があります。人手不足などの業界課題の解決には女性をはじめとした多様な人材の活躍が必要になります」と物流業界の課題解決へ向けた決意を強調しました。

また、「女性ドライバー向け試乗会および意見交換会」の開催について国内車両営業本部全国法人営業部ダイレクターの菅谷彰一は、「当社は一昨年、昨年と女性ドライバー限定の試乗会を開催し、物流誌等において多くの反響を頂戴致しました。我が国の営業用トラックドライバーの不足は大きな社会問題になっております。UDトラックスでは、誰でも簡単・快適に運転できるオートマチックトランスミッション「ESCOT-Ⅵ」が、「女性ドライバーの人材確保・育成」に繋がるソリューションの1つになれば幸いと考えております」と述べました。

今回の試乗会は「女性ドライバー視点からみた女性が乗りやすいトラックとは」や「現役女性ドライバーからみた女性が働きやすい運送業界とは」を主題としたワークショップ、クオンの試乗会、工場見学会、意見交換会で構成されており、特にワークショップでは今後の商品開発や運送業界の多様性を高めるため熱心な議論が行われました。

プライバシー空間の確保の重要性

「女性ドライバー視点からみた女性が乗りやすいトラックとは」では、特にトラックのキャビン内において「プライバシーの観点から、外部からの視線を遮断できるカーテンなど機能の充実」、や「小物入れの拡充」など女性ドライバーならではの意見が出されました。

「女性ドライバーにとりいかにプライベート空間を確保するのが大切なのかを改めて実感しました。ワークショップなどでいただいた貴重なご意見を活かし、より『付加価値の高い商品』をお届けできるように今後の商品開発に取り組んでいきたい」(クオンの車体設計を担当した女性エンジニアの田中茂美)

また、「現役女性ドライバーからみた女性が働きやすい運送業界とは」については、「長時間労働の抑制」、「子 子育て支援支援制度」、「大型トラックが駐車できるインフラの整備」、「教育制度の充実」などのテーマで積極的な議論が交わされました。

労働環境に改善余地

国土交通省によると、トラックドライバーに占める女性比率はおよそ2.4%にとどまっています。全産業に占める女性の割合が42.8%であることを考えると、労働環境の改善を通じ、女性ドライバーの業界参画を促進することが喫緊の課題になっています。一方で、大型免許を保有する女性は全国に13万4千人以上といわれており、潜在的なニーズは大きいと考えらています。

しかしワークショップでは「育児休暇の取得が困難で、過去には妊娠・出産のたびに転職せざるを得なかった」、「出産や育児で退職した場合、運転技能の維持が大変」などの意見が寄せられるなど、労働環境の整備には今後に課題があることがわかりました。

一方、クオンの試乗会では「ハンドルとシート位置など小柄な女性が乗りやすい工夫がされている」、「大型トラックの良さを実感できた。今後大型車のドライバーにステップアップしたい」、「安全・安心に荷物を届けるという仕事の観点から考えると、オートマチックトランスミッションは精神的・肉体的な負担・ストレス軽減につながることが実感できました」など、前向きな意見が相次ぎました。

UDトラックスでは、フルオートマチックに加えて快適な室内、先進の安全性など、充実した装備でドライバーをサポートしています。

例えば、独自の電子制御式トランスミッション「ESCOT-VI(エスコット・シックス」は、面倒なギアチェンジを不要とし、アクセルとブレーキの操作だけで、乗用車のように楽に運転ができます。すわり心地にこだわったシートは、体型に合わせて最適なポジションに調整可能で遮音性能に優れたキャブの室内はプライベートルームのような空間を実現しています。また、プリテショナー付シートベルト、ニープロテクター、SRSエアバッグだけでなく、先進の安全技術が追突や走行車線から外れた場合の危険を低減する安全装置を備えています。

多様性ある物流業界の実現へ向けて

「女性として、このように素晴らしいイベントを企画してくれたことを歓迎しています。物流業界が女性にとり、より働きやすい職場と変革するために、今後も継続していただきたいと思います」(ある参加者)との評価をいただくなど、第3回目となる「女性ドライバー向け試乗会および意見交換会」は好評を博しました。

UDトラックスは、本試乗会および意見交換会で得られた貴重なご意見を今後の商品開発に活かし、女性ドライバーだけでなく多様な特性を持つ人材に対し、より「付加価値」の高い商品を提供してまいります。また、このようなイベントを通じ、お客様と一体となり「女性ドライバー」だけでなく多様な人材が「働きやすく」「働きがい」のある物流業界の実現を目指します。

当リリースに関するお問い合わせ先
UDトラックス広報
Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp

【UDトラックスについて】
UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。

UDトラックスは全世界に10万人の従業員を有するボルボ・グループの一員です。ボルボ・グループの2018年における売上高は3900億SEK(スウェーデン・クローナ)でした。






UDトラックス株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#UDトラックス
#自動車メーカ
#2019年10月4日