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WECへの復帰の舞台は、次戦、富士スピードウェイへ【日本グッドイヤー】

2019年10月3日

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下グッドイヤー)は、シルバーストーン開幕戦に参戦し、FIA世界耐久選手権(WEC)への歴史的なカムバックを遂げました。次戦日本ラウンドの富士スピードウェイは、予測できない天候で知られ、特にトラクションが鍵となるサーキットです。

グッドイヤーのタイヤは、LMP2クラスのイオタ・スポーツ、ジャッキー・チェン・DCレーシング、ハイクラス・レーシングの3チームに選ばれました。600馬力、4.2リットル、V8のル・マンプロトタイプ・カテゴリーは、WECの中で最も競争が激しく、タイヤメーカー間の戦いに注目が集まる唯一のクラスといえます。9月1日にシルバーストーンで開催されたグッドイヤーの復帰レースでは、Ho-Pin Tung, Gabriel Aubry, Will Stevensをドライバーに採用したジャッキー・チェーン・DCレーシング・チームが、安定しない天候の中、力強い走りをみせ4位でフィニッシュしました。

富士スピードウェイは、70年代および80年代にはF1やスポーツカー世界選手権を開催、2000年代には FIA(国際自動車連盟)の「グレード1」サーキットとして生まれ変わりました。この歴史的なリニューアルによって長いファイナルコーナーに代わり、厳しいカーブを備えた最終セクターが誕生するなど大きな変化が生じました。ピットレーンに待機するタイヤやシャーシのエンジニアにとってもセットアップが課題となり、セットアップこそが優勝に向けての戦略における鍵となります。

「シルバーストーンでは当社が投入した最新のタイヤすべてに将来性があることが明らかになりましたが、今回はギアをもっとあげていきます。富士は、再改修が行われたシルバーストーンと大きな違いが主に二つあります。ひとつは、タイヤの摩耗が激しい路面であること。もうひとつは、最終セクターが他のサーキットと大きく異なることです。コーナーの多くがタイトなため、急ブレーキが必要となりますが、出口では強いトラクションも必要となります。一方、サーキットの残りの走路は、直線1.5kmを含む高速走行となります。このため、チームとしては直線における高速走行時の低ダウンフォースとコーナーからの立ち上がりでのトラクションを保つセットアップの両方に合わせた調整が必要となります。レースで見込まれる長いスティントの最初から最後まで良いペースを保つには、グッドイヤーによるセットアップのサポートが不可欠となるでしょう。」
(マイク・マックレガー、セールス&技術サポートマネージャー) 富士では、レースの冒頭からフィニッシュまでダブルスティントとなり、およそ半分のピットストップではタイヤ交換が不要になると予想されます。そのために、高い耐久性と一貫性を持った性能が重要になってきます。

雨への対策
グッドイヤーはシルバーストーンでのレースで採用した2種類のドライタイヤを提供する予定です。WECの規制では3種類のドライタイヤの提供が認められており、グッドイヤーはシーズン中間で3つ目の投入を考えています。富士は、モンスーンのような気候で知られていますが、グッドイヤーは、このようなウェットコンディションにも十分に対応できる用意があります。グッドイヤーのウェットタイヤは、フロリダ州セブリング、そして北アイルランドのビショップコートで既にテストを実施しており、両サーキットでは大量の水をまき、富士エリアにおいて頻繁に発生する大規模な水溜りのシミュレーションを行いました。

グッドイヤーは今回のレースに先立ち、セブリングとモンツァにおいて、テストとともに集中開発プログラムの実施を継続して行います。モンツァでは最初のシケイン設置を行わず走行テストを実施します。6月にル・マンで開催されるWEC最終戦で予想されるトップスピードでの走行が可能になり、グッドイヤーの24時間耐久レースへの復帰に価値有るデータをもたらすでしょう。 山下健太選手起用によるアドバンテージ
グッドイヤーは、ハイクラス・レーシングが山下健太選手を起用したことを強みとしていきます。山下選手は2016年に全日本F3選手権で優勝、2017年にはスーパーフォーミュラに初参戦を遂げました。富士スピードウェイでの豊富な経験を持っており、開発においてもグッドイヤーチームのサポートを行います。

トヨタ育成ドライバーである山下選手が今回参戦することで、かつて日本で開催されたスポーツカー世界選手権でグッドイヤーが達成した戦果を再現することとなるでしょう。1992年には鈴鹿サーキットにおいてグッドイヤータイヤを装備したトヨタTS010がF1ドライバーの Jan Lammers、Geoff Lees、David Brabhamをドライバーに迎え、準優勝を遂げました。「歴史は繰り返す」と言うように、Brabhamは、グッドイヤーをBrabham Automotive road and race carsのテクニカルパートナーに迎え、11月にはBT62がブランズ・ハッチにおいてレースデビューすることを発表しました。

グッドイヤーにとって、富士スピードウェイには他にも鮮明な思い出があります。1976年と1977年には日本グランプリが開催され、その両方でグッドイヤータイヤを装着したチームが優勝しました。1977年にはJames Hunt (マクラーレン M26)が、1976年にはMario Andretti(Lotus 77)がチェッカーフラッグを受けました。このレースが有名な理由が他にもあります。2013年に公開された映画「ラッシュ/プライドと友情」において描かれたHunt 対Niki Laudaの壮大なライバル関係のクライマックスとなりました。オーストリア出身のNiki Laudaはニュルブルグリングで大事故から復帰したところでしたが、川ができるほどの豪雨に見舞われた富士スピードウェイでのレースを果敢に戦い抜き、誇りと名誉をもって引退しました。

当時の富士スピードウェイのコースレイアウトは、1988年スポーツカー世界選手権で最後に使用されました。同選手権ではドイツ人のFrank Jelinski とJohn Winterがポルシェ962Cで参戦し、表彰台に上りました。

2019-2020 FIA 世界耐久選手権 第2戦 富士6時間耐久レースは、2日間にわたる練習走行・予選を経て、日本時間10月6日(日)の11時にスタートします。

グッドイヤーについて

グッドイヤーは世界屈指の大手タイヤ会社です。従業員数は約6万4000人で世界22か国、48の拠点を展開しています。米国オハイオ州アクロンとルクセンブルグのコルマーベルグの2ヶ所に技術開発センターを有し、技術・性能の両面でタイヤ業界の標準を形づける最先端の製品とサービスを開発しています。グッドイヤーと製品の詳細情報はwww.goodyear.com/corporateをご覧ください。

日本グッドイヤー株式会社

日本グッドイヤー株式会社は1952年創立。国産および輸入品のグッドイヤーブランドのタイヤを、補修用タイヤ市場で販売しています。日本グッドイヤー関連会社の日本ジャイアントタイヤ株式会社は、土木建築車両用・重機用オフロードタイヤを兵庫県たつの市の工場で生産しています。又グッドイヤーは日本において航空機用タイヤのマーケティングと販売も行っています。日本グッドイヤー株式会社とその製品について、ホームページで詳しい情報がご覧頂けます。

日本グッドイヤー株式会社ホームページ www.goodyear.co.jp/






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