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鈴鹿8耐でカワサキのファクトリーチームが26年ぶりの優勝【川崎重工業】

2019年7月29日

川崎重工のファクトリーチーム「Kawasaki Racing Team」(以下、KRT)は、7月25日から28日に開催された「2018-2019 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦 “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会(以下、鈴鹿8耐)」で優勝しました。また、同大会で12位にランクインした「TEAM SRC KAWASAKI FRANCE」が、2018-2019シーズンのEWC年間チャンピオンを獲得しました。

KRTは2001年の第24回大会以来、18年ぶりにファクトリーチームで鈴鹿8耐に参戦しました。ライダーはスーパーバイク世界選手権(以下、WSBK)で2015年以降4年連続チャンピオンの座を獲得しているジョナサン・レイ、2018年ブリティッシュスーパーバイク選手権チャンピオンで2019年からWSBKに参戦中のレオン・ハスラム、同じくWSBK参戦中で鈴鹿8耐初参戦のトプラック・ラズガットリオグルの3人を迎え、「Ninja ZX-10RR」とともに、カワサキが持つ最高のスタッフ、サポートチーム、メカニックをそろえ臨みました。

決勝レースでは、セカンドポジションからスタートしたKRTが4時間経過時点でトップを奪うと、その後YAMAHA、Hondaのファクトリーチームと熾烈な争いを繰り広げます。残り2分を切ったところで、トップを走っていたレイ選手が転倒し、赤旗中断のままレース終了となりました。その結果、赤旗中断前の順位が最終結果となり、KRTは1993年以来26年ぶりに、悲願であった二度目の優勝を果たしました。

Kawasakiを応援してくださった皆様、ありがとうございました。

■Kawasaki Racing Teamライダーコメント
・ジョナサン・レイ 選手
今回のことは本当に信じられません。レース直後は、全てを失ってしまった思いで、落胆し、涙し、すぐにホテルに戻りました。ホテルのレストランで夕食をとっていたら、メカニックのUriから電話があり、突然「8耐勝ったよ。」と告げられました。その時の気持ちは、言葉では言い表すことができません。本当に嬉しかった。
今回の作戦は、燃費と安定したレース運び、それとミスをしないこと。私たちはそれらをうまく実行できました。とても疲れて最後のほうは筋肉がつっていましたが、何とか頑張りました。限られた時間の中でベストな準備が出来たと思います。
このチームの一員として参加できたことはとても光栄です。事前テストも含めて、カワサキレーシングチーム、川崎重工、カワサキモータースジャパンの努力には大変感謝しております。
レースは波乱万丈で非常に厳しいものでしたが、このような結果を出すことができ大変嬉しく思いますし、また鈴鹿8耐を走りたいという思いです。

・レオン・ハスラム 選手
レストランで失意の中夕食をとっているときに優勝を聞きました。その時の喜びは言葉ではとても言い表せません。 鈴鹿8耐は勝つのが最も難しいレースの一つ。チームとしてこれまで勝利に向けて努力してきた中、特に今回は感情の浮き沈みが非常に激しいレースでした。 レース終盤の転倒時のことはとても言葉にできるものではありませんでした。しかし、その後、判定により一転勝利の朗報を聞いた時の喜びは、この上なく最高でした。
レース中、僕としては各スティントの後半は肉体的にも苦しかった局面もありましたが、バイクの調子は上々でした。 我々は勝利に向けて最善を尽くしました。この機会を与えてくれたカワサキチーム、トプラック、そしてジョニーへの感謝の気持ちで一杯です。
表彰式に出れなかったのは残念ですが、この鈴鹿8耐を制覇できた喜びを噛み締めています。

・トプラック・ラズガットリオグル 選手
「今日はすごく疲れたよ。8時間もレースを見ていたからね!(注釈※トプラックは走行していない)でもジョナサンとレオンの功績に僕も本当に嬉しく思います。二人は今日、偉業を成し遂げました。みんなとても喜んでいるし、全ての方にありがとうと言いたいです。僕にとっては今回が初めての8耐でしたが、優勝できて嬉しく思います。

■「Ninja ZX-10RR」の概要
「Ninja ZX-10RR」は、レーサーレプリカと呼ばれる最尖鋭のカテゴリに属するモデルで、スーパーバイクでの勝利を目的として開発された。一切の贅肉をそぎ落としたスパルタンなデザインが魅力。 2019年モデルは、本モデルを含む「Ninja ZX-10R」シリーズの全4車種、「Ninja ZX-10R ABS / Ninja ZX-10R」「Ninja ZX-10RR」「Ninja ZX-10R SE」をモデルチェンジ、エンジンの改良と装備の充実により、サーキット走行性能をさらに高めている。

■鈴鹿8時間耐久ロードレース
1978年から開催され、1980年から世界耐久選手権の1戦に組み込まれている国際格式の耐久レース。1台のマシンを2~3人で交代しながら走り、8時間でのサーキット周回数を競う。
毎年7月下旬に開催され、猛暑のなか激しい戦いが繰り広げられる日本有数のレースイベント。
耐久性・安定性のみならず、スプリントレース同様のスピードが求められるため、”スプリント耐久”という別称を持つ。

■FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズ(FIM Endurance World Championship)
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催するロードレース耐久世界選手権。鈴鹿8時間耐久ロードレースが最終戦に位置づけられている。

レース風景(Kawasaki Racing Team)

表彰式(Kawasaki Racing Team)

レース風景(TEAM SRC KAWASAKI FRANCE)

表彰式(TEAM SRC KAWASAKI FRANCE)








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