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「パワーステアリング用の2系統電動モータ装置」が 愛知発明表彰において「愛知発明賞」を受賞【ジェイテクト】

2019年6月25日

 株式会社ジェイテクトは、「パワーステアリング用の2系統電動モータ装置」の発明で、令和元年度愛知発明表彰の「愛知発明賞」を受賞しました。 近年自動車の電気、電子化が進み、パワーステアリングにおいては、かつての油圧式から電動パワーステアリング(EPS)に置き代わることで、モータのアシスト力により軽い力でのハンドル操作が実現し、運転の快適性が上昇しています。

 ステアリングシステムの故障時の対応として、従来は、安全性を優先させるために EPSのアシストシステムを停止させ、ハンドルは重くなるものの、操舵は可能で安全性は確保される、という方法がとられていました。

  しかし、異常時にハンドルが重くなることは商品性を著しく低下させるため、故障時にも、システムを停止することなく、動かしつづけるという対応が必要でした。
 安全性確保のためにモータを2個用いてバックアップするという方法もありますが、故障率が極めて低い機械部品も2倍必要となり、コストが高く大型化してしまうという問題点があり、実用的ではありませんでした。

  今回の発明は、ハウジングやシャフト等は従来通り1セットだけで構成し、電気的な部分のみ下図の通りA系統、B系統の2系統で駆動する巻線を交互配置することにより、故障時にもシステムを動かし続けることを可能にし、安全性を確保するばかりでなく、トルクの向上と、静粛性の改善をも実現致しました。

 自動運転用システムや、ステア・バイ・ワイヤでは、車載システムに万が一故障が発生した場合でも、それをバックアップする機能を導入する“二重化”は必須で、この発明は今後の発展に大きく貢献することが高く評価されました。

 今後もジェイテクトでは、安全に配慮した高効率の製品の設計・生産を行うことで、ドライバーや乗員等への危険の低減に貢献していきます。

左)愛知発明協会 深谷会長   右)新規事業推進部 柴田主担当








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