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ジャカルタ都市高速鉄道南北線向け電車納入【日本車輌製造】

2019年6月

 この度、ジャカルタ都市高速鉄道南北線向け電車が営業運転に投入されました。

インドネシアの首都ジャカルタはジャカルタ首都特別州と呼ばれ、人口950万人を抱える世界屈指のメガシティですが、公共交通機関の整備が十分とは言えず、世界最大級の交通渋滞に日々悩まされています。 この世界最大級の交通渋滞の改善の期待を担い、当車両はジャカルタの中心地「Bundaran HI駅」から南ジャカルタの「Lebak Bulus駅」を結ぶ、高架区間を含む地下鉄電車として投入されました。(約16km、地下区間6駅、高架区間7駅) 今回は、16編成・96両の車両をジャカルタ首都特別州政府が出資するPT MRT Jakarta社へ納入しました。
車両は直流1.5kV、4M2Tの6両編成で、運用最高速度は100km/hとなっています。車体は長さ20mのステンレス製、扉はラッシュ時の混雑に対応出来るよう片側4扉。編成での最大乗客数は座席定員306人を含めて最大1,950人にて設計されています。これが5分ヘッドで運用されるわけですから、まさに大量高速輸送(Mass Rapid Transit ;MRT)です。
空調については赤道直下の熱帯環境にて運用されることを考慮して、大容量の空調装置を各車に2台搭載しています。
信号システムはCBTC方式のATO/ATP(自動列車運転装置/自動列車防護装置)を採用し、またワンマン運転に対応して各駅のホームに設置されたCCTV(監視カメラ)の映像を運転台で確認できるようになっています。 基本的には日本の規格をベースに設計されており、日本の通勤車両に非常に近いものとなっています。
当車両は2019年3月に開業式典が催され、ジャカルタ市民の喜びの声が日本のメディアでも報道されました。皆様も、もしジャカルタを訪れた際は是非ご乗車いただき、その便利さをご体感ください。

[ ジャカルタ都市高速鉄道南北線向け電車]
[鉄道車両本部]








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