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温室効果ガスモニタに適した3μm帯高速波長掃引光源の発表【santec】

2018年5月20日

santec株式会社(本社愛知県小牧市)は、世界初(*)となる中赤外(波長3μm帯)の狭線幅広帯域高速波長掃引光源の開発に成功いたしました。昨今環境基準の厳格化が進む中、温室効果ガスであるメタンの検出、天然ガスのリークモニタ、内燃機関の燃焼モニタ、工業プロセスでのガスの濃度管理など、あらゆる分野での高感度なセンシングが期待されていました。

今回開発した光源を利用すると、高分解能(発振波長線幅0.2pm以下)、広帯域(200nm以上)、高速(繰り返し波長掃引速度最大200kHz)な計測ができます。従来の炭化水素の計測に用いられてきたガスクロマトグラフィー質量分析法やフーリエ変換赤外分光光度計といった方法では困難であった、混合ガスのリアルタイムかつ高感度な計測が可能となります。また、炭化水素系ガスの検出限界は平均化処理によって、ppb(parts per billion)レベルが期待できます。混合ガスの分析に関しては、茨城大学の田中光太郎教授との共同研究で評価を進めており、2019年5月22-24日にパシフィコ横浜にて開催される自動車技術会(2019年春季大会)で詳細結果を報告する予定です。

(*)3μmの波長帯域において狭線幅、広帯域、高速掃引を兼ね備えた製品(当社調べ2019年5月)


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